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P2P通信の旗手によって2003年に誕生コミュニケーションアプリ「Skype(スカイプ)」が、米マイクロソフトの手によって現代風に生まれ変わろうとしています。その名も「バージョン8シリーズ」。バージョン7までのSkypeを、マイクロソフトは「クラシック版」として2018年9月1日からは使えなくなるとしています。
では、2017年秋にリリースされたSkypeバージョン8シリーズはどう変わっていったのでしょう。もはや、Skypeの代名詞だったP2Pの技術はほとんど使われていないと言われています。セキュアで秘匿性の高いSkypeは崩れており、暗号化された通信は2018年夏に再び実装されるという状況です。
現時点の最新バージョンでは、通話やビデオ会議の録音録画が可能になったほか、デスクトップ版ではHDビデオ(1080px)での最大24人まで参加可能な通話や画面共有、
「@名前」のような個人指定のメンション、
最大300MBまでのファイル送信などに対応しています。
【関連URL】
・[公式] スカイプの最新バージョン
蛇足:僕はこう思ったッス
SkypeのMAUが3億人と聞いたのは何年前のことだろうか。少なくとも米マイクロソフトが2011年に買収(参考「米Microsoftが70億ドル超でSkype買収へ WSJ報道」)してからというもの、これ以上成長したという話は全く聞いていない状況だ。その間、FaceTimeやらLINEやらWhat’s upやらZoomやらAppear.inやらさまざまなコミュニケーションプラットフォームが登場に、ビジネスコミュニケーションだけに絞ったとしても落ち目というトーンだった。個人的にはマイクロソフトが開発した悪名高きビジネスチャット「Lync」(スペイン企業在籍時に社員全員が使っていたが非常に使いにくかった)に食われてしまうことを懸念していたが、バージョン8シリーズからはどうやらそういう体制ではなくなっているらしくその点ではホットしている。というか、いつから暗号化通信がOFFになってたんだ!?ということに驚愕を隠せないが、サービス市場全体が成長していくのは喜ばしい限りだ。