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香港発のスタートアップSnapteeが2013年8月1日にリリースしたiPhone用アプリ「Snaptee」を使い初めて数日。すっかりはまってしまっている。
「iPhoneで画面を撮影して、デザインを施しテキストを入力してハイ出来上がり」。
アプリの中で全てのデザインが完結してしまうという手軽さに加え、1枚19.99ドル(日本円で1940円)と送料5ドル(日本円で500円)で実際にデザインしたTシャツを世界中に発送できる。素材は100%オーガニックなコットンだ。
デザインは、写真をベースにしたもの、テキストをベースにしたもの、もしくはその両方をあしらったパターンが選択可能。
写真を使用する場合は、カメラから撮影してもいいし、アルバムから利用したり、Instagramアカウントから流用することもできる。期間限定のスペシャル素材などが提供されることもあるようだ。
写真の加工には、切り抜きテンプレートや文字をあしらったレイアウトが用意されており、気に入ったものを選ぶだけで、それなりのデザインが出来上がってしまう仕組み。コントラストや輝度などはスライドバーで調整可能だ。もちろん、拡大縮小は位置調整はピンチ操作もできる。
文字については文字種やサイズ、色合いの調整が可能。 手の込んだグラフィックは写真データとして取り込めばいいわけだし、Tシャツのデザインなら十分な機能があると言っていいだろう。
個人によるデザインプロダクトの可能性
筆者がものの数分で作成したデザインを、ソーシャルメデャアで共有したところ意外とウケているようだ。しかも、その場ですぐに販売を開始できるのだからおもしろい。
例えば、イベントなどで気のあった人と集合写真を撮影、その場でTシャツを作成して各自が購入するなんてこともできる。
自分で作成したデザインの販売は、売れると10%の報酬も得ることができるので、本気で人気の出るデザインを考える人も出てくるだろう。「リミックス機能」をONにして、自分のデザインから派生した作品がSnapteeマーケットにあふれることを夢みる人も増えそうだ。
「Snaptee」は、2013年第一四半期にベータ版を公開しているが、すでに45か国に13万人のユーザーがいて、16万枚のTシャツがデザインされているという。本格リリースのブレークはこれからのようだが、個人によるデザインプロダクトのマーケットの可能性を感じさせるに十分な力を備えているように思う。
【関連URL】
・T-shirt design – Snaptee | iTunes App Store
https://itunes.apple.com/us/app/t-shirt-design-snaptee/id599845533
・Snaptee – T-shirt design is easy, get Snaptee from AppStore!
http://snaptee.co/
IT x モノ x マーケットの好例だと思うっす。アプリの完成度が高いので、作るだけでワクワクするし、「もっとカッコイイデザインをつくりたいなあ」と思うようになる。これがリミックス機能や販売機能と化学反応を起こすのは時間の問題のように思う。いいサービスだなあ!
8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。世界のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代はソフト/ハード開発&マーケティング→週刊アスキーなどほとんど全てのIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーで証券情報サービスベンチャーの起業に参画。帰国後、ブログCMSやSNSの啓蒙や開発に関与。ネットエイジ等のベンチャーや大企業内のスタートアップなど多数のプロジェクトに関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。 Rick Smolanの24hours in CyberSpaceの数少ない日本人被写体として現MITメディアラボ所長 伊藤穣一氏らと出演。
中長期プランニングやアドバイザリー活動で定評がある。タグは創出・スタートアップ・マーケティング・音楽・子ども。@宇都宮ー地方から全国、世界へを体現しながら、TechWaveを一人で建て直し中。
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