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私達がスマートフォンを持つようになってからインターネットは接続されていて当たり前と思うようになりつつある。つながりにくい、重いといった不都合を回避できる環境は整いつつありネットにつながらないないことが前世紀の遺産のように感じやすくなっている。
しかし、動画のように情報サイズの大きなコンテンツの場合は別だ。取得しようとすると門番に呼び止められてしまう。「それは容量オーバーだから追加料金を払いなさい」と。私達はどうにか課金を回避する工夫をする。楽しみにしていた動画をストレスなく見たい欲求は止められない。けれども、そう簡単には上手なやり方がみつからない。それが多くのスマホユーザーの本音だ。
これは仕様ではなく時代の変容期の産物といえるだろう。誰かが歩み寄らなければ誰もハッピーにはならない。
おそらく同じ考え方で生まれたのが「YouTube GO」となる。スマホ・ネイティブ時代を前提に再創造したYouTubeビュワーアプリだ。世界で通信速度が遅い地域を優先に数ヶ月をかけて段階的にアプリが提供される予定とのこと。
YouTubeはこれまでダウンロードの負荷を低減させるための施策をいくつも投入してきた。2014年に世界の一部の地域から段階的にリリースされているYouTubeオフラインもそうだ。ただ、「YouTube GO」は、通信状態が良くない地域に立ち、より高速で価値ある機能をゼロから作りあげたという。
保存・ネットなしで共有で
「YouTube GO」のホーム画面は一見するとこれまでのアプリと同じのようだが、人気の動画一覧に加え、「Saved(保存された)」というタブが表示されているのに気がつくだろう。
保存したい動画を複数選択することができる。自宅などのWi-Fiに接続している時にダウンロードしておけば通信費も削減できる。なお、ちゃんとプレビュー再生もあるので、内容の一部を確認することもできる。
保存する際もファイルサイズを選択できるようになっている。
「YouTube GO」の最大の特徴が動画の共有機能だ。インターネットにつながっている必要はなく。そばにいる友達と動画の送受信をすることができる。
冒頭でも述べたが、「YouTube GO」は今後、2-3か月でインドを筆頭とした一部の国と地域で段階的に公開していく予定。フィードバックや機能の実証などと経た上で、来年により多くのエリアで公開していくとのこと。日本については言及されてないが、地下鉄通勤者の需要を考えると早めに試したいものだ。
【関連URL】
・YouTube Go
http://youtubego.com
・YouTube Go: YouTube reimagined for the next generation of YouTube viewers
https://youtube.googleblog.com/2016/09/youtube-go-youtube-reimagined-for-next.html
刺激的なニュースだと思う。なぜなら、これまで「高速」「高解像度」一辺倒だったIT系プロダクトが、低帯域、低スペックに最適化してサービスを提供するという話だからだ。高付加価値で高い収益を得るという考え方とは違う流れになる。今の日本は主役ではない。大変大きなメッセージが込められているように思う。