ブランドリフト目的の動画活用が拡大! 求められる統合プランニングの知識・情報【ad:tech tokyo 2017 ABM vol.14】

ad:tech tokyo 2017 Advisory Board Member インタビュー特集, Marketing

ad:tech tokyo 2017アドバイザリーボードメンバーインタビュー特集
日本を代表するイベント「ad:tech tokyo」が今年も2017年10月17-18日にかけて開催されます。このイベントの総勢40名の業界リーダーで構成されるアドバイザリーボードのインタビューを連載形式で掲載しています(特集一覧はこちら

今回は、レシピ動画「DELISH KITCHEN」を運営する、エブリーの吉田大成氏の登場です。ネット動画広告を取り巻く近況について語ってもらいました。

株式会社エブリー 代表取締役 吉田 大成氏

—インターネットマーケティングにおいて、自身が感じる最近のトピックは?

やはり、動画広告のマーケット拡大と、それに伴う意識の変化を実感しています。これまで、動画広告が拡大してきているといっても、ダイレクト広告、運用型広告が中心でした。そこから少しずつ、ブランドリフトを目的とした動画広告が増えてきています。特に昨年末から今年にかけて、本格的にデジタルでブランドリフトする目的で、マーケティングプランを手伝うケースも増えてきました。

—広告主側の動画広告に対する考え、行動が変わってきているということでしょうか?

まず、対応いただく広告主の方の部門が変わってきました。以前はデジタルの担当部門・担当者が多かったのですが、最近はネットとリアルを統合した部門の方、宣伝部の方と話をすることが増えてきました。その際に多く聞く事が、「テレビCMを流すので、デジタルで同時展開して効果を高めたい」ということ。

中には、「ブランドリフトを目的に、今回はネット動画広告だけで展開したい」という企業も出てきています。先行して取り組んでいる企業の事例も増えてきたので、それらを見て、「今年度からは本格的に動画広告に取り組まなければいけない」という意識が多くの企業で一層強くなってきているのは間違いありません。実際に、あくまでビジネス目的の達成ありきながらも、「今年はデジタル、ネット動画による成功事例をつくりたい」とおっしゃる企業もあります。

ーマーケティングを統合する部門と仕事をする機会が増えると、動画広告以外の知識・提案も求められそうです。

まさにその通りです。我々の提案に統合プランニングの要素が入ることも増え、求められる知識・情報の範囲が一気に広がってきました。ネット広告全般に関することはもちろん、流通のバイヤーとの商談の様子、店頭プロモーションとの連動など、動画広告への期待が高まっているからこそ、その期待に応えるにための準備を我々がもっと整えなければと思っているところです。

特に、すべてにおいて「デジタルで行っているから、効果を数字で確認したい」という要望をいただくことはとても多いですね。ほかにも「ネット広告への出稿から、店頭で商品が動くまでのフローをテクノロジーで可視化できないか?」という声もあります。当然、ここまでのことは当社だけで行うことはできませんから、アドテックの中で、各業界のプレイヤーが集まり、それに向けてどうしていけばいいのかを話し合えるといいと思っています。

ー確かに、広告主もさまざまなデータを持っていますね。

自社のDMP、オウンドメディアのトラフィックの動向などがそうですね。それ以外にも店頭での購買データなどを結びつけて、商品が動いているのか、効果を把握しようと動いている企業もあります。最終的には、デジタル、リアル、流通といった各種施策が影響しあって「商品や人が動く」ので、個別の効果を細かく測定するのは難しいですが、デジタル施策は効果を測定しやすいだけに、あえてデジタル施策だけの時期を作るなどして、効果測定しようとすることもあります。

ー最後に、アドテックに対する期待があればお願いします。

デジタルマーケティング関連のセミナーでは、これまで運用・パフォーマンス型広告について、アドネットワークなどを活用し、どう効率的に見込み顧客に情報を届けるか、という内容が中心だったように思います。しかし、最初に述べた通り、いまはデジタル施策によるブランドリフトが定着しつつあります。従って、アドテックではブランドリフトを達成するには、どんなコンテンツがいいのか、どのメディアを選ぶべきなのか、といったことについて話せるといいですね。

—ありがとうございました。

吉田 大成
株式会社エブリー

代表取締役

2005年4月ヤフー株式会社に入社。2006年10月、グリー株式会社に入社後、モバイルSNS事業、モバイルゲーム事業(釣り★スタ、探検ドリランドなど)、プラットフォーム事業を事業責任者として立ち上げに従事。2010年12月 同社執行役員、2012年9月 同社 取締役執行役員常務に就任し、日本事業全体を統括。2015年9月、株式会社エブリーを創業。

【ad:tech tokyo 2017 概要】
日時:2017年10月17日(火)-18日(水)
場所:東京国際フォーラム
参加人数:15,000+
詳しくはこちらから

中澤 圭介

中澤 圭介

iMedia Chairman / Content Manager at Comexposium Japan
1998年西南学院大学卒業後、広告界の専門誌を発行する出版社に入社。セールスプロモーションの専門誌の編集長として長く携わり、取材・編集を通じて企業のデジタルプロモーションの変遷を追ってきた。最近はオムニチャネル、CRM、ECといった分野を中心に情報収集・発信。2016年1月 コムエクスポジアム・ジャパン株式会社入社、iMedia Chairman就任。
中澤 圭介

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