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Twitterが始めるという新しい広告の概要が少しずつ明らかになってきた。Wall Street JournalのブログAll Thins Digitalは関係者の話として、Twitterが開発中の広告プラットフォームはGoogleの広告に似た形になると報じた。それによると、広告はTwitter上で検索した際に表示され、通常のTwitterの「つぶやき」同様に文字数は140字以内に制限されるという。
Googleは検索キーワードに関連する広告を検索結果のページに表示するが、Twitterも同様に検索の結果にのみ広告を表示する考えのようだ。タイムライン(TL)と呼ばれる友人の「つぶやき」だけを表示する情報の流れの中には広告は表示されないもよう。
また広告は140文字に制限されるという。バナー広告や派手な広告でユーザーの注意を引くという方法ではなく、自然な形で他の「つぶやき」に混ざって表示されるようになるようだ。
TwitterはAPIと呼ばれる技術仕様を公開しているため、Twitter以外の業者がTwitterのデータを利用してTwitterクライアントと呼ばれる独自のプログラムを作ることができる。このTwitterクライアントは使い勝手のよさがセールスポイントで、Twitter本家の使い勝手を超えるものを提供するTwitterクライアントが多いことからユーザーの利用が進んでおり、Twitterユーザーの半数前後はTwitterクライアント経由でTwitterのデータを取得しているといわれる。
TwitterはこうしたTwitterクライアント向けにも検索結果上の広告の「つぶやき」も流す考え。ただこれを表示するかどうかはTwitterクライアント側の判断になる。広告の「つぶやき」を流した場合は、広告収入をTwitterとTwitterクライアント側で分配する契約になるという。
また最終的には、Googleの広告同様に広告主が直接キーワードに対して入札できる自動オークション形式で広告出稿を可能にする方向だが、当面は代理店が仲介する形で広告を受けることになるという。
今回のAll Things Digitalの情報は、Twitterの広告プラットフォーム計画の概要の一部が明らかになっただけのことで、詳細などは未定の部分も多いようだ。
さて、Twitterの広告プラットフォームはどの程度効果があるのだろう。Twitter幹部が語っているように、これまでにない画期的な結果を生み出すことができるのだろうか。
確かに検索結果に広告を表示するのは効果的だろう。検索とそれに関連する広告の有効性は、Googleが既に実証済みだ。
ただTwitterの検索機能は、現状では使い勝手が非常に悪い。単にキーワードで検索できるだけで、検索結果の表示速度もあまり速くない。Googleのように過去の検索履歴を基に、検索結果を個人個人にパーソナライズされるようにはなっていない。
検索結果に広告を掲載するのであれば、検索機能の改良が不可欠だろう。「この友人とこの友人の何時までのつぶやきの中から検索」「この場所周辺の喫茶店に関するつぶやきの中から検索」など、細かく検索できるようになれば、確かに非常に有効な検索の仕組みになり得る。そこに関連する広告を掲載するのであれば、かなり効果的だろう。
またユーザーの関心事がどのように推移しているかもデータを解析することでリアルタイムに把握することが可能なわけで、それを広告主側に提示すれば、今最も関心が高いトピックスに関連した形の広告を出稿できる可能性がある。
ユーザーが発信した情報だけを検索し、しかもGoogleよりもリアルタイム性が高い。Twitterの広告プラットフォームはGoogleの広告の仕組みを超えるものを構築できる可能性があるだけに、注目されるところだ。
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