開発者目線でiPadを触って初めて分かった10の事実【時仲】

Twitterのタイムラインを見ていたら実際にiPadに触れることに成功したエンジニアの時仲ハジメさんがiPadの使用感をTweetしていた。ガジェット好きのユーザー視点ではなく、iPad向けにどのようなアプリやサービスを展開できるのかという開発者目線で語っていたので興味を持った。

 処理速度が速いことやiPhoneアプリをそのまま使ってもiPadのよさを引き出せないことは、予測がついた。しかしマイクの感度が予想以上にいいことや、矢印キーがないことなどは、実際に手にしなければ分からない情報だった。どうやらネットブックとは異なる利用シーンが想定できそうだ。

 ということで時仲さんに特別に寄稿していただいた。時仲さん、ありがとう!【湯川】

開発者目線でiPadを触って初めて分かった10の事実

【1】机不要だから利用シーンが多い。片手だと少し重め。

ノートPCは、キーボードを安定させディスプレイを立てるため「平らな所」で使いたくなる。
しかしiPadは狭いスペースで利用できるので利用シーンがずっと広い。
コーヒーショップや飛行機の狭いテーブルでも困らない。もちろん片手でもって寝っ転がっても自然だ。
立って片手でつかうと長時間持つには重いようにも思ったが、肘を腰に当てれば特に気にならなかった。

【2】処理速度が抜群にいい!

起動やスクロールがきびきびしていい。
iPad用のEvernoteに即座に入力できるのは感動すら覚えた。


処理してるな~と感じたのは、iBooksでの文字検索とゲームの起動くらい、それさえもストレスはほぼなかった。

【3】マイクの感度も良好。

大きいiPadのマイクを口に近付けて使うのは不格好なので
テーブルの上においてEvernoteで会話を録音してみた。
静かな室内なら問題なく使える。
Skypeアプリなどで電話会議に使いたかったのでこれはよかった。
iPhoneもマイクが同じことはできるが、バッテリーが長いのがここでもうれしい。

【4】ソフトキーボードは快適!でも「矢印」と「Command」キーがない。

横表示にするとキーボードのボタンは十分大きく、
きびきびとしたレスポンスでストレスなく入力できる。
ソフトキーボードの上にはいつもの変換候補が出てくるのでファンクションキーを
押すくらいの感覚で変換していく。すぐ慣れるし予想以上に快適だ。
ただし、「矢印キー」と「Commandキー」は無い。指で指定しコピペ操作をする。
どうしても欲しい人はiPad Keyboard Dockを買おう。

【5】iPadサイズに未対応のiPhoneアプリはちょっと残念な感じ。

まず起動すると、画面中央にちょこんと起動する。
たいていの場合、最大化して利用するのだけれど、やはりジャギーが目立つ。
また、文字入力しようとするとiPhone用のキーボードがアプリ内に出る。
当たり前なのだけれど、ちょっと戸惑ってしまう。
必要な機能はできれば、iPad対応のアプリでそろえたくなる。

【6】メールに添付されたPDFがメール内で展開される。

メールに添付されたPDFは、iPhoneと同様にクリックしてダウンロードできる。
完了すると、同一メール内のその場所で展開される。
大きい画面で一望でき、もちろんピンチズームできるので、
メール添付できる可能なサイズのPDFには重宝しそうだ。

【7】ゲーム・動画再生の充実。

「トロン」の予告編HD版につい見入ってしまった。動画そのものが手の上に乗っているように感じる。
また、ゲームも携帯ゲーム機としてみれば過去最大のスクリーンサイズ。
本体を振ってスローインするサッカーゲームや複数人同時にタッチするUNOなど
おもしろい遊び方提案も出てきている。

これはぜひ生活の中で体感して欲しい。
手の伸びるところに、うんとたくさんのエンターテイメントがいつでも待っている。

【8】MacやPCが必要。

利用開始時ののアクティベーションだけに限らずバックアップやOSアップデートなど、どうしても母艦(Mac/PC)への接続が必要だ。
iPhoneと同じ母艦に同期するとデフォルトではiPhoneアプリがすべて同期される。
その後iPadで不要なアプリをせっせとアンインストールすることになる。
この辺は、今後改善されることを期待している。
その他の点では、あまり電子機器が得意でない人たちにも使えるようになっているから、この辺りが改善されれば、もっとマス向けの製品になるだろう。

【9】1人1台のデザイン。

PCやMacは家でアカウントを分けて(時には分けずに)共有している人も少なくない。
iPadは、iPhoneOSを使っていることもあり、もっとパーソナルにデザインされている。
連絡先や、メール、カレンダーなど自分だけの情報をたくさん詰め込んだ方がどんどん使いやすくなる。1家に1台ではなく1人に1台だ。

【10】あなたにとってのiPadは何なのか。それはやっぱりアプリで決まる。

iPhoneはコンピュータの利用シーンを机から解放してくれた。
iPadはもっと大きな画面で楽に使える上に、高度な作業ができる。
公園で、台所で、会議で、宴会で、学校で必要な未知のアプリがきっとある。
いろんなアプリを試して、豊かなコンピューティングを楽しんでほしい。
正直iPhoneよりずっと広い画面・リッチな体験は、開発側にとって高いハードルになっている。
でも開発者として、こんなにわくわくしているは初めてだ。


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Hajime Tokinaka
http://d.hatena.ne.jp/tokinaka/ (Blog)

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