堪忍袋の緒が切れた?AdobeがついにApple提訴へ=米ITWrold【湯川】

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米ITWorldは、関係者の話としてAppleのFlash外しに対し堪忍袋の緒が切れたAdobeがいよいよAppleを訴える準備を始めたと伝えている。2、3週間以内に提訴する見通しという。

 まだ報じているのがITWorldだけだし、そのITWorldも一人の関係者の話としてブログ的に軽く書いているだけなので、確実な情報とはいえない段階。また具体的にどういう法的根拠で提訴するのかも分からない。

 法的根拠は分からないが、Appleが特定の言語で開発されたアプリ以外は認可しない方針に変更したことがきっかけになったもようだ。

 人気ブログDaring Fireballによると、iPhone、iPad、iPod touch向けのアプリ開発環境として、Appleが認めるプログラミング言語はObjective-C、C、C++、JavaScriptの4つ。AdobeのFlashやマイクロソフトのSilverlightで開発されたアプリは、たとえそれをiPhone向けに変換しても認可されないという。

 AppleのiPadには多くの出版社が再生をかけてコンテンツを多数用意するものとみられているが、こうしたコンテンツ開発の現場からFlashが一掃される可能性がある。


 Daring Fireballによると、8日にリリースされた新しいiPhone Developer Program License Agreementには次のような条項が入っている。

3.3.1 ? Applications may only use Documented APIs in the manner prescribed by Apple and must not use or call any private APIs. Applications must be originally written in Objective-C, C, C++, or JavaScript as executed by the iPhone OS WebKit engine, and only code written in C, C++, and Objective-C may compile and directly link against the Documented APIs (e.g., Applications that link to Documented APIs through an intermediary translation or compatibility layer or tool are prohibited).

 この条項をDaring FireballのJohn Gruber氏は、Adobeが新しくリリースするFlash Professional CS5を使ってFlashをiPhone向けにコンパイルすることも禁止している、と解釈する。

 スティーブ・ジョブズ氏はこれまでにも散々Flashの悪口を言ってきたとみられている。Flashが原因となって不具合がおきたり電池の消耗が早くなるというのがジョブズ氏の主張らしい(関連記事:ジョブズ氏がFlashをこき下ろしたという情報再び

 AdobeのFlashのエバンジェリストは、こうした発言に自身のブログで反論してきた。(関連記事:Flash未対応のiPadのウェブ体験は「最高」じゃない=Adobe社員がポルノサイトなどを例に批判

 とはいうものの、iPhoneの影響力は大きく、一部サイトでFlash外しが始まっている。今後、モバイル向けの情報発信の重要性が向上することを考えれば、iPhoneで表示できないコンテンツを作成するわけにはいかないという考え方なのだろう。(関連記事:米航空のサイトがFlash削除。恐るべしiPhoneの影響力

 今回のLicense Agreementで、iPhone向けにデータを変換したものであっても、オリジナルがFlashで作られているアプリが却下されることになれば、サイトやアプリ開発者の間でFlash離れが加速することは間違いない。Adobeとしてもこれ以上、看過できなくなったのかもしれない。