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徳力基彦さん アジャイルメディア・ネットワーク社長
もともと英語の勉強は自己流で、趣味の延長でやってました。洋画、海外ドラマが好きなんで、昔からそれを見て英語の勉強をしていました。根っからの貧乏性なので、英語の勉強だけをするというより、なにかのついでに勉強したい、というところがあるんですよ。オンラインゲームも英語しかやってないやつを選択して、外国の人とチャットも英語でやるのに挑戦するとか。趣味と実益をかねて、ゆるゆると、勉強なのかどうか分からないと感じで10年くらいやってますね。
以前いた会社で、数カ月ほど会社のお金で英会話スクールに行かせてもらったことはあるので、完全独学というわけではないのですが。実際に、英語を真面目に勉強し始めたのは、会社に入ってからプチバックパッカーに目覚めて、やたらと海外旅行をし始めてからです。現地で欧米のバックパッカーと合流して観光地を回ったり、ということをやってみて、英語でのコミュニケーションが楽しくなり始めて、徐々に自信がつきました。ただ、ビジネスで本格的に英語を使ったことは一度もないんです。
ここ数年は、Podcastingの英語のコンテンツが凄い充実してきたので、海外の著名ブロガーのScobleさんのビデオとか、TEDのコンテンツなんかをiPod Touhに転送して、移動中とかに見るようにしたりしています。英語の勉強にもなるだけでなく、最先端のシリコンバレー事情とかも分かりますから、一石二鳥なんです。
そんなこんなでヒアリングは自信がついたので、ライティングを勉強したいと考えているんですが、これがいろいろ試してはいるものの、結構苦労してます。
例えば以前Smart.fmを数日試してみたことがあります。英語を勉強したい人、勉強するのが趣味という人には素晴らしいサービスですよね。単語を覚えたり、ヒアリング力を伸ばしたり、という目的には最適だと思います。ただ、僕は勉強だけのために作業を繰り返すのが苦手で、何かをしながら英語の勉強も同時にしたいというタイプですから、Smart.fmは意外に早く飽きてしまいました。
あと、Lang-8も、ちょっとやってみました。英語のプロフィールを書いたり、数回日記を書いたりしたんですが、数十分程度で世界のだれかが添削してくれたりして、すごいサービスだなぁと思います。ただ何か文章を書きたいときに、Lang-8はサイトにアクセスしなければならないし、日記という長いまとまった文章を書かないといけないという圧迫感があって。それがちょっと億劫になってしまって続いてません。真っ白いボックスの中を埋めないといけないと思うと、それだけで書けなくなってしまう。
そういう意味で、最近はじめてみて、ちょっと続きそうなのはTwitterですね。最近、Twitterで英語のアカウントを作って英語でつぶやいてみているんですが、意外に相性が良いようです。
lang-8のような日記形式のサービスに比べると、Twitterって140文字しか書けないじゃないですか。それくらいなら英語の文章でも書けるかな、と思って書き始めると、案外どんどん書けちゃうんですよね。かえって日本語のTwitterよりたくさん書けるような気さえしてきます。やはりよく言われるようにiPhoneのインターフェースとTwitterって相性がいいですね。特に英語の入力に最適ですね。
私の場合、ネットにアクセスするのって、パソコンかケータイか、ということになりますが、パソコンの前に座ると、どうしても仕事をしてしまうんですよね。空き時間ができても、あのメール返事してないからしておこう、とか。なので、Smart.fmとかlang-8とかPCで使うのが前提のサービスだと続かないような気がします。でもケータイだと、あまり仕事をする気にならないので、移動中の時間は、英語の勉強をするのに最適な時間なのかなと思います。そこにTwitter が上手くはまったんでしょうね。特にEmobileのPocket Wifiを購入してから、iPod Touchででもどこでも通信できるようになったので、英語のTwitterアカウントを頻繁に使うようになりました。
ちなみに、昔からFacebookを使っているのですが、基本的に外国人からの友達申請は全部承認しているので、最近はそちらにもTwitterの英語のつぶやきを転送するようにしたら、たまにコメントをくれる人も増えるようになりました。中にはスパムメールを送ってくる人もいるので注意が必要ですが(笑)。でも、日本にいながら英語ネイティブの人とオンラインで簡単に知り合えるのって凄いことですよね。
Facebookでは、在日外国人の方が多く集まるイベントも可視化されるようになったので、最近はたまにそういうものにもお邪魔するようにしています。今までは外国人が集まるイベントとかあっても、どんな人がいるのか分からないので、ちょっと怖くてなかなか参加できなかったですが(笑)。Facebook経由であれば、どのイベントにどんな人が集まっているのか分かりますし、それほど抵抗なく参加できるようになりましたね。日本にいても英語ベースのイベントに参加できる機会って増えてきているように思います。そういうイベントに参加して、外国人の方々と友達になり、その後もFacebookやTwitterでつながっていると、英語を直してくれたりすることもあったりします。
東京に住んでいないと、オフラインのイベントに参加するのは難しいかもしれませんが、Facebookとか Twitterとかいろんなコミュニティがありますから、英語を本気で勉強したいのなら、そういうネット上の英語のコミュニティにどんどん参加していけばいいんじゃないでしょうか。そうやって手軽に海外の方ともコミュニケーションが取れるような環境がネットのおかげで整ってきたように思います。
TechWaveの理念、目標である「世界との架け橋になる」に沿って、電子書籍、紙の書籍の両方で英語の勉強法表に関する本を執筆しました。(関連記事:TechWaveは世界との架け橋を目指します : TechWave)
電子書籍のほうは「TechWave英語学習法」、紙の書籍のほうは「iPad英語学習法」というタイトルになりました。 電子書籍のほうは、最初「iPhone的英語学習法」というタイトルでAppleに申請していたのですが、「iPhone」という登録商標を商品名に使えないということで却下されたので、「TechWave英語学習法」とタイトルを変えて再度申請しています。近くAppStoreで発売されると思います。紙の書籍のほうは7月30日に発売になりました。タイトルは違いますが、中身はほぼ同じです。