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複数の報道が8月3日、セブン&アイ・ホールディングスが電子雑誌に掲載された商品を購入できるサービスを本格的に開始すると報じた。開始時期は今年度中とのことで具体的な日付は明らかになっていない。
すでにグループ企業のセブンネットショッピングが7月16日に、iPhone/iPad用の雑誌立ち読みアプリ「セブンde立ち読み」を提供しており、雑誌や書籍ののみならず、「ぴあ」「saita」については雑誌に掲載されている商品の一部をセブンネットショッピングで購入することが可能になっている。
毎日新聞の記事によると、取扱雑誌数を拡大。通販については参加企業にバックマージンを支払うようだ。電子書籍のダウンロード販売も計画しているとのことで、相当な注力が伺える。
対応する多機能携帯端末もシャープやソニーなど対象を広げる予定。同サービスには主要な出版社や音楽ソフト関連企業などが参加。セブン&アイでは800誌程度の雑誌の電子版の導入を想定している。ネット通販経由の売り上げの一定額を参加企業に還元する。 購入した商品は指定したコンビニで送料無料で受け取れるようにするほか、通販で需要の高い商品の一部を店頭に置くことを想定している。平成23年度中には電子書籍のダウンロード販売も始める予定。
現在の立ち読み対応雑誌&書籍は50超程度。これが800誌まで拡大するとなるとかなりのインパクトがある。電子書籍だけの展開は他にも例があるが、権利関係か、プラットフォームのしがらみか、コストの問題か、どうも単独でうまくいってる印象のサービスがない。そこで物販とからめ、出版社等にも利益を生み、かつグループ企業であるセブンイレブンのリアル店舗への顧客誘導など、全方位的に仕掛けようとしているセブン&アイ・ホールディングスの戦略はとても野心的であるが納得できるところがある。
ちなみに、セブンネットショッピングの社長 鈴木康弘氏は、鈴木敏文氏のご子息である。
■ (7/16のリリース) セブンネットショッピング、iPhone/iPad向け立ち読みアプリ「セブンde立ち読み」を提供開始
http://company.7netshopping.jp/2010/07/iphoneipadde.html
■ 株式会社セブンネットショッピング
http://company.7netshopping.jp/
1990年より執筆およびネットメディアクリエイターとして活動を開始。週刊アスキーを初め、日経BP、インプレス、毎日コミュニケーション、ソフトバンク、日経新聞など多数のIT関連雑誌で活躍。
独立系R&D企業のマーケティング部責任者の後、シリコンバレーで証券情報サービスベンチャーの立ち上げに参画。帰国後、ネットエイジでコンテンツディレクターとして複数のスタートアップに関与。ニフティやソニーなどブログ&SNS国内展開に広く関与。
現在、複数のメディア系ベンチャー企業にアドバイザー・開発ディレクターとして関与。大手携帯キャリア公式ニュースポータルサイト編集デスク。書き手として、また実業家として長年IT業界に関わる希有な存在。
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