話題のガラポンTV、使ってみました【小菅祥之】

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[読了時間:3分]

個人的にガラポンTVのことが非常に気になっている。あまりテレビは見ないんだけど、テレビというメディアを評価していないからではない。玉石混交のテレビ番組の中に「玉」コンテンツが含まれること十分知っているし、その「玉」コンテンツの中には、日頃ネット上でみかけるコンテンツは比較にならない良質のコンテンツがたくさんあることも分かっている。ただ「石」コンテンツが多過ぎて「玉」を探すのが大変なので、テレビというメディアを諦めているところがあるわけだ。

 でもネット上で「昨日のあの番組よかったよ」という意見を見ると、その番組が見たくて仕方がなくなる。なので地上波キー局の番組をすべて24時間、1ヶ月分録画でき、字幕スーパーの内容をキーワード検索できるというガラポンTVを購入しようかどうか迷っている。

 そんな中、友人でTechWaveコミュニティーの中核メンバーの一人である小菅祥之さんがガラポンTVを使っているというので、レビュー記事を書いてもらった。(湯川鶴章)

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小菅祥之

 結論から言うとこのサービスは非常に使い勝手が良い。何がよいかと言うとそのコンセプトと操作性のシンプルさ。売り文句は「地上波テレビ全局24時間1ヶ月録画して、ブラウザさえあればどの端末でも見れます」というもの。UIは見ての通り非常にシンプルで説明書を読む必要も全くなく直ぐにでも操作が可能。恐らくこれが一番大事で、「どんなサービスか直ぐに分かって直ぐにでも使える」というある意味気楽さがないと、それ自体がハードルになって広まるものも広まらなくなるかと。期間限定で借りてるので機器設定は自分でしていません。よってここでは設定方法の説明は割愛しますがこれも大した話ではないらしくOA機器を設定したことがある誰でも出来るでしょう、とのこと。

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 「日付別一覧」、「ジャンル別一覧」、「放送局別一覧」などの機能を使ってネットサーフィンする感覚で面白そうな番組を探すも良し、興味のある単語で検索して番組を探すも良し、携帯電話の小さい画面で見るのがつらかったら取り合えずお気に入りに登録しておいて、あとでタブレットで見るも良し。いろいろな使い方が可能です。既に詳細なレビューがネットのあちこちに出てますので、それぞれの機能を説明するよりも私が気に入った機能とこれがあればもっといいのにな、という機能について書きたいと思います。

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 私が特に好きな機能は「字幕検索」と「番組表データ内検索」。これらの機能は放送波に埋め込まれた番組メタデータをそのまま検索できるものです。アナログ放送では決して実現できない機能になりますので、これこそ地デジ化の恩恵かと。番組表には出演者の名前なども埋め込まれていますから、好きなタレントや女優の名前を入れれば関連する番組がすぐに一覧で出てきます。1ヶ月24時間録画してもせいぜい500GB程度のデータなので、そのメタ情報は恐らく1GBもいかないのではないでしょうか。よって検索スピードも非常に速くストレスなく検索結果が表示されます。番組一覧が出てきたら興味のある番組を適当に選んでお気に入りに登録しておけば、移動時間やちょっとした空き時間に直ぐに携帯電話で見ることができます。HTML5で表示されるのでブラウザさえあれば、PCだろうがタブレットだろうが携帯電話だろうが端末を選べずにどれでも見れるというのも非常にポイントが高いです。またワンセグのデータ量なので、多少のロードの時間は掛かりますが携帯電話回線でもストレスなく見れるのもいいところかと。字幕検索に至っては番組内で話される単語を検索できますので(一部字幕対応していない番組もありますが)、気になる単語がどの番組のどのようなコンテキストで使われたかなども直ぐに把握できます。これはTwitterのTweet検索と同じような感覚使えますので、どんな単語が良く使われるかなどのちょっとしたマーケティング的な調査なんかもすぐに出来てしまいます。

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 ここまでくるともっといろんな機能が欲しくなります。例えばリコメンド機能。録画されているとはいえ、番組はなんらかの方法で見たい番組を見つけなければならないので、過去の視聴、検索履歴やお気に入りに登録されている番組を解析して、ユーザーが好きそうな番組を勝手にまとめておいてくれると検索の手間が省けて非常にありがたいです。(もしかしたらあまり機能を盛り込まずにシンプルなUIのままのほうが幅広い層に使われることになるのでいいのかもしれませんが)。

 何はともあれ勝手に24時間1ヶ月録り溜めしてくれて、それをいつでもどの端末でも見れるというのは非常にありがたいです。特に忙しいビジネスマンはテレビ見てる時間はほとんどないかと思うので、ちょっとした空き時間に気になる番組をチェックするには非常に使い勝手がいいかと思います。あと、本当はこの録画機はクラウドにおいてしまって、アカウントさえ持っていれば誰でもアクセスできるように法律が変わってくれれば、3万円程度だしてこの録画機を買う必要もなくなるし、それを置く場所もいらなくなる。録画機のハード料金を月賦で払ったように見立てて月額ベースの定額料金制のみにすれば現行法でもクラウドベースのガラポンTVになりませんかね。そうすればもっともっとユーザーが増えて、こういうベンチャーが大きくなるきっかけになるのではないでしょうか。

蛇足:オレはこう思う

湯川鶴章

 個人的に小菅さんにいろいろ聞いてみました。

ー期間限定で借りることできるんですか?
社内の人間から借りているので、ガラポン株式会社から借りているわけではないです。

ー番組検索機能はなんとなく分かるのですが、設定のところが一番気になってます。実際にどんな風に設定するんですか?本当に簡単なんですか?
基本的には、ガラポンWebでのID登録、ハードの設定(外付けHDDの初期化、チューナーレベル調整等)、ネットワーク設定があります。全てWebで簡易的に設定できるのが良いところからと思いますが、ネットワーク設定だけはルーター機種依存があるので、若干難しいと感じる方もいるかもしれません。(ガラポンWeb:http://garapon.tv/img/gtv2_manual.pdf

ーレビューを検索してみたんですが、今一つピンとこなかったんですが、小菅さんが参考になったレビューってどんなものがありました?URLのリストとかもらえるとうれしいです。

http://av.watch.impress.co.jp/docs/series/zooma/20110622_454884.html
http://gigazine.net/news/20100921_garapon_tv/

 小菅さんのほかにもガラポンTVを使っている友人がいたので、聞いてみたら、どうやらアンテナではなくCATVを通じてキー局の番組を見ている人には「電波の伝送形式」の確認が必要らしい。周波数変換パススルー方式ではガラポンは利用できないらしい。うちはCATVで、しかも調べたらパススルー方式。ショック!そうなると屋内アンテナが必要らしい。

 その友人も屋内アンテナを使っているそうなんだけど、電波レベルが推奨値に届かないチャンネルがあり、頻繁に録画失敗となるんだって。うーん、困った。

蛇足:僕はこう思うんですけど

【書評ブロガー】浅沼ヒロシ @syohyou

 わが家には2チャンネル同時録画レコーダーが2台あって、最大4チャンネル同時録画ができるのだが、それでも録画を諦める番組がある。

 だから「ワンセグ全番組を30日間以上録画し続けられる「ガラポンTV弐号機」一般販売開始」というマスキン兄貴の記事を見すごすことはできなかった。7月22日の記事を見てすぐに申し込んだのは言うまでもない。

 たまたま初期不良マシンにぶつかってしまって、使いはじめるのが8月4日になってしまった。それから3週間、いまは予想を上回る快適感に浸っている。

 湯川アニキの言うとおり、玉石混交の数あるテレビ番組の中から「玉」を探すのは容易でない。いままでは、新聞のテレビ欄や電子番組表などで見たい番組を探して録画予約していたのだが、それでも、「あ~、見逃した!!」という番組が後を絶たない。

 ところが、ガラポンTVがわが家に来てから、この「見逃した!!」ストレスから解放された。なにしろ、地上波7チャンネルが最大2ヶ月保存できるのだ。(2テラバイトディスク使用の場合)
あんまり快適なので、ここ3週間は録画番組ばかり見てしまい、ネット視聴時間が激減してしまったほどだ。

 インターネットの玉石混交の海に点在する「玉」のような島(サイト)を探すのも楽しいが、地上波テレビはコンテンツのプロが視聴率競争にさらされながら作っているだけあって、やっぱり面白い。長期的にはCM収入が減っていき、いずれ内容レベルも下がってしまうのかもしれないが、少なくとも現時点では見応えのある番組の多さはネット以上だと思う。

 とはいえ、今までのテレビはリアルタイムで見るか、あらかじめレコーダーで番組予約していないと見られなかった。それが、「ガラポンTV弐号機」を使えば、YouTube と同じように、いつでも検索して見ることがで きる。放送と通信の融合をなし得たひとつの「解」といえるかもしれない。(はい、ここツッコミどころですよ w)

 買おうか、買うまいか迷っている人に、いくつか補足する。

・電波の伝送形式に注意!
地デジ環境が光TVやケーブルテレビの場合、「同一周波数のパススルー方式」であることを確認する必要がある。もうひとつのケーブルテレビの伝送方式に「周波数変換パススルー方式」というのがあるが、この方式ではダメ。
※ キーワードは「パススルー方式」ではなく、「同一周波数」の方。「J:COMであれば全戸で利用可能の確認済」だそうだ。

・ワンセグ画質に注意!
ワンセグだから画質はそれほど鮮明ではない。iPod なら十分だが、iPad の横長方向だと画面の粗さが目立つ。iPad を縦長にして見ることをお勧めする。
また、ワンセグのせいなのか、「ガラポン」のせいなのか、画像と音のタイミングがコンマ何秒かずれる。唇の動きと声が少しずれるので、ドラマや映画などは没頭しきれないかもしれない。

・追っかけ再生は不可
7チャンネル同時に録画したあと、どこかで区切りをつけて番組一覧に載せる処理に時間がかかっているらしい。番組一覧に載るのは放送終了後2~3時間あとになるようだ。ふつうのビデオレコーダーのように「追っかけ再生」はできない。

・録画の失敗が多い?
「ガラポンTV」サイトの製品仕様ページには、「お客様の受信環境によっては一日に数番組程度、録画に失敗する可能性があります」と書いてある。実際、わが家の「ガラポンTV」にログインして「受信データ不良 日付別一覧」を見 ると、24日(水)5番組、25日(木)5番組、26日(金)3番組の録画を失敗したことが記録されている。何があったか知らないが、27日(土)18番組、28日(日)には約250番組も録画失敗しているし、一覧に載っていなくても、番組途中で画像が動かなくなったりすることもあった。
設置に際して、受信レベルを上げるためブースターも追加しているので、わが家の電波強度に問題はないはずなのだが、それでも録画失敗は避けられない。
24時間もれなく録画できる、と期待しないほうがよさそうだ。

 買ってから後悔しないようにマイナス要因を書き連ねたが、それでも「買い!」であることは確か。
ぜひお試しあれ。


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