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信頼できる筋からの情報によると、米Facebookは米国時間の10月10日午後1時(日本時間の午前5時)に新たなモバイルプラットフォームを発表する予定という。関連情報を総合すると、AppleやGoogleのアプリ市場を通さずに各種アプリをリリースできる「スパルタン(コード名)」と呼ばれるプロジェクトの発表になるもよう。
プロジェクトスパルタンは、HTML5と呼ばれる画期的なウェブ表記言語をベースにしたモバイルプラットフォームを構築しようというプロジェクト。HTML5は、アプリのような各種動作が可能なウェブページを作ることが可能なことから、HTML5で作られたウェブページはウェブアプリと呼ばれるほど。ウェブアプリは、必要なデータやプログラムをデバイス側に記録させる必要がなく通常のブラウザ上で動作することから、1つのウェブアプリを開発するだけでiPhoneでもAndroid端末でも利用できるという利点がある。またデバイスにインストールする必要がないことから、AppleのAppStoreやGoogleのGoogleマーケットを通して販売する必要もない。アプリ市場を通すと売上の3割をアプリ市場に支払わなければならない上、アプリ市場の規制に従わなければならないが、HTML5で開発したウェブアプリはその必要がないわけだ。
プログラムスパルタンの存在は、今年6月ぐらいから米国のブログメディアなどで話題になっており、夏前に発表になるとみられていたものの、まだ正式発表はない。ところが米有力ブログメディアTechCrunchは9月28日に、Facebookの開発者向けブログが誤って掲載したプロジェクトスパルタンの紹介ページを発見。その後そのページは削除されたという。TechCrunchは複数の関係者の話として、今週前半にも正式発表の見通しと報じている。
そのページはScribdというサービスにすべて記録されている。
Scribdに残されたデータによると、1月に3億5000万人のユーザーがモバイル機器を通じてFacebookにアクセスしているという。Facebookの新しいモバイルプラットフォームは、これらのユーザーとその友人にモバイルアプリを紹介するだけではなく、よりエンゲイジングでパーソナルなエクスペリエンスを提供するようになる、としている。
具体的には次のような特徴があるという。
ユーザーを通じて口コミで広がる
アプリを利用しているという情報がFacebook上のニューズフィードなどを通じて広まる。
アプリのソーシャル化が可能
ウェブ上のAPIと同じものを使うことによって、ユーザーの友人の情報などをアプリで表示することが可能。
クロスプラットフォーム
PC、iOSデバイス、Androidデバイスなど、あらゆるデバイスで利用が可能。異なるデバイスを使う友人同士間でもアプリを通じてつながることが可能。
シームレス・ログイン
アプリは2度タップするだけでログインが可能。また一度1つのデバイス上のアプリでログインすれば、別のデバイス上の同じアプリでのログインは不要。
ブックマーク同期
モバイル上のアプリとPC上のアプリでブックマークが同期される。