[書評] スティーブ・ジョブズに学ぶ英語プレゼン 【増田(@maskin)真樹】

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[読了時間:2分]

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 世界中で多くの人の心をつかんだ故・スティーブ・ジョブズのプレゼンテーション。そんな彼のスピーチから英語を学ぶ書籍「スティーブ・ジョブズに学ぶ英語プレゼン」が日経BP社から刊行される。発売は1月17日。

 どんなに完璧な英語を学びことになるのだろう、と思っていたのだが、前書き意外なことが書かれていた。「厳密に言えば文法が正しくなかったり、「普通はこうは言わない」とネイティブに指摘を受けたりするような箇所がいくつも出てきました」。

 確かに、完璧な言葉が “正しく内容を伝え、聴衆の心をつかむ” かというとそんなことはない。本書は、ジョブズの言葉を通じプレゼンテーション本来の目的「内容を伝えること」を理解し、その手法を学びながら英語力の強化へとつなげてくれるものなのだ。

ちゃんとプレゼンテーションも学べる




 要するにこの書籍は英語学習本でありながら、ジョブズのプレゼンテーションの構造をも理解することができる。彼のプレゼンテーションには法則というか、説得の王道的手法が的確に盛り込まれ、かつ情熱という強力な接着剤により聴衆を熱狂へと昇華させる要素がある。本書では、冒頭ではその基本的構造を紹介しつつ、50の表現方法にフォーカスし、その詳説や活用例が掲載されている。

 また、2007年のiPhone発表時のプレゼンテーションや、有名なスタンフォード大でのスピーチ全文が書き起こされ、プレゼン手法や英語表現の解説も付け加えられている。付録には、プレゼン時に助かる応用事例などもある充実ぶり。

 たかが50例、ジョブズのスピーチ2本というなかれ、著者の上野陽子さんの解説がとても充実しておりこの1冊を丸暗記してしまえば相当な英語プレゼンテーション能力を身につけることになるだろう。もちろんジョブズが好きな人は、この本から英語を学び始めるというのもあり。英語xプレゼンというわけで2度おいしい。プレゼンテーション手法だけを学ぶにも充分な本と言えるだろう。

【関連URL】
・Amazon : スティーブ・ジョブズに学ぶ英語プレゼン

蛇足:僕はこう思ったッス
あまり知られていないことだが「馬鹿であれ、貪欲であれ」はジョブズの言葉ではない。英文を細かく学習するなかで、そういった真実も深堀りできるのが、実例本のいいところでもある。ところで、書籍の送り状には日経BPの中川さんから「スタートアップを応援したい」という一言が添えられていた。そんな気持ちをしっかり受け継ぎ書評とした。英語を学習するという必然はあるだろうが、まずはジョブズ氏の表現の魅力にどっぷり浸るのもいいと思い。最近、拝読した英語本、プレゼン本のなかでは最良の一冊だと思う。

著者プロフィール:TechWave副編集長・イマジニア 増田(maskin)真樹
 8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。codeが書けるジャーナリスト。1990年代は週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーでベンチャー起業に参画。帰国後、ネットエイジで複数のスタートアップに関与。フリーで関心空間、富裕層SNSのnileport、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。“IT業界なら場所に依存せず成功すべき”という信念で全国・世界で活動中。イベントオーガナイザー・DJ・小説家。 大手携帯キャリア公式ニュースポータルサイト編集デスク。スタートアップ支援に注力、メール等お待ちしております!

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Editor In Chief at TechWave.jp
1990年代初頭からソフトからハードまで50以上のスタートアップ立ち上げを国内外で経験。平行して雑誌ライターとして疾走。シリコンバレーでガレージベンチャーに参画後は、国内でネットエイジを筆頭にスタートアップに多数関与。ブログやSNSの国内啓蒙、ソニーの社内イノベーション事業など関与。通信キャリアのニュースポータルの立ち上げ期の編集デスクとして数億PV事業に育てた後、TechWaveにジョイン。世界最大のグローバルIT系メディアであるスペインの「Softonic」の元日本編集長
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