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FacebookよりもTwitterよりも何よりも今、日本のIT業界、マーケティング業界関係者の間で最も注目されているプロダクト「LINE」のプラットフォーム戦略発表会が本日(7/3)午後1時から、渋谷ヒカリエホールで開催される。その模様は、専用ページでライブ中継される予定。
LINEが今後大きな影響力を持つ理由については、時代の読み方:Facebookの次の覇者としてLINE、Weixinが有望な理由【湯川】という記事の中で解説した通り。だがもう既に業界内で大きな注目を集めているようで、先月札幌で行われた日本ネット業界最大のイベントInfinity Venture Summit(IVS)では、イベント最初の基調セッションのテーマがLINEだったし、LINEを世に送り出したNHN Japan社長の森川亮氏や、LINE担当の役員の舛田淳氏の周りには常に人の輪ができていた。
さて次のプラットフォームとしてどのようなコンテンツ、サービスがその上に乗ってくるのだろうか。サードパーティはどの程度容易にLINEのプラットフォームを利用できるようになるのだろうか。
IVSのセッションでは、プラットフォーム戦略に関するスライドが一瞬表示された。そこには「オークション、車、不動産、ゲーム、地図、音楽、スポーツ、映画、ニュース、天気、書籍、ショッピング、美容、翻訳、コミック」などという単語が英語で並べられていた。まるでYahoo!の主要コンテンツの一覧のようだが、NHN Japanはこれらすべてが乗るようなプラットフォームにしていくつもりということだ。Yahoo!を核に成長してきた日本のネット産業だが、その核がYahoo!からLINEに移行するのだろうか。
ユーザー数国内1800万人、世界で4000万人、しかも月間アクティブユーザーの割合が82%という驚異的な数字を誇るLINE。今日の戦略発表会では、さらに直近のデータが発表になるのだと思うけど、ユーザー数はもう5000万人を超えているかも。急成長はいまだに続いているみたいだし、多分年内には1億人に達すると思う。
もうモバイル時代の日本のSNS系のプラットフォームはLINEで確定だと思う。ソーシャル系モバイルアプリを開発しているところは、早々にPivotを考えたほうがいいと思う。選択肢は2つ。LINEの上に乗っかるサービスにするか、モバイルSNSの次のパラダイム(何だかわからないけど)に照準を合わせて水面下に潜行するか。この2つしかないと思うよ。今さらLINEには絶対に勝てない。
NHNは韓国企業だけど、LINEは日本子会社のNHN Japanが開発、運営。主導権は韓国本社ではなく日本法人が持っているみたい。日本のマーケッターやサービス開発者にとってはラッキーな話。NHN Japanに話をしてLINEと歩調を合わせるだけで、世界のユーザー向けに情報を発信できるし、サービスを展開できるから。
TechWaveがライブドア傘下のブログメディアとしてスタートしたこともあり、個人的にライブドアの友人が多いんだけど、ライブドアがNHN傘下に入って今またLINEのおかげで世間の注目を集めるようになったことが、友人としては本当にうれしい。だってライブドア事件のあと、彼らは本当に大変な思いをしたから。だれからも相手にされないどん底時代が長く続いたから。
そうしたどん底時代を経験したので、ライブドアの人たちって謙虚でいい人が多い。今また注目を集めるようになって普通なら天狗になる人が多いんだけど、どん底を味わった人たちだから天狗にならずに、非常に慎重にものごとを進めている感じがする。これもまたLINEが成功するのではないかって、僕が感じている理由の1つだ。