誰かのために自分を活かす、ここならできるサービス「ココナラ」 【増田 @maskin】

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 世の中には “難しい” ことが山ほどある。

 それは、利権だったり、慣習であったり、常識であったり、政治であったり、歴史であったり、さまざまな利害からもたらされるもので、一概に「必要ない」とはいえないものではあるけれど、一人一人の能力やチャンスを無駄にしてしまうのは事実。

 もし「一人ひとりが『自分の物語』を生きられたら」。もし誰かのために、今こそ自分だけができることをしてあげられたらどうなるのだろう?

 長らくNPOなどの活動で “個” と向きあってきた南章行さん、新明智さん、谷口明依さんの3人は2012年7月3日、その思いを新サービス「ココナラ」として具現化した。彼らは「商いの原点を体験できる機会を提供」すると言う。

500円でしてあげられること


 「ココナラ」は、自分のできることを500円で販売できる会員制のサービス。似たサービスとしては2012年上半期に話題になったワンコインマーケットの「fiverr」や「vites」がある。

 これまでのワンコインマーケットとは「サイト等を診断します」「占います」「イラスト描きます」などの能力の切り売りが主であり、安価に仕事を依頼できると評判になっており、中には力のある人の一言アドバイスなどが並ぶこともあり話題となった。

 「ココナラ」もラインナップとしては同じようなものがあるが、“自分の得意なことで誰かに喜んでもらう”というコンセプトがサイトの設計やデザインに深く浸透しており有名人や話題性に依存せず、自分とその能力を求める誰かとの関係を深めやすい雰囲気になっている。

 オープン後、プロモーションやメディア露出も抑えた状態だが、一ヶ月で、ユーザーは5000人超、取引は1000件を突破。利用者調査では、97%が満足と回答している。利用者は男性が若干多く、男性だけで見ると「Web サイトの課題抽出アドバイス」など「Web・IT」カテゴリーが取引全体の 27%を占め、「アイコン・似顔絵」カテゴリーが 21%となる。女性は「占い・鑑定」カテゴリーが最も人気で取引全体の 28%を占め、2 位は男性と同じく「アイコン・似顔絵」カテゴリーが 15%。スキルアップや心の悩み、健康なども人気。

 すべてのサービスは500円の定額で販売されるため、一つの質問、例えばウェブの評価を複数の人にお願いするなどの使い方も生まれている。

 実際に購入や販売で利用したユーザーからは「それぞれが抱える相談や依頼に対し、一人ひとりに あわせたオーダーメードの回答がなされるため、やり取りに大変満足した」というフィードバックを多数得られており、それが満足度の高さにつながっているようだ。

 筆者もサービスを利用したり出品したりしているが、「ココナラ」の最大の魅力は、自分の能力を通して相手と深く交流して共に解決していけるところにあると感じた。ココナラメンバーは「検索では答えが出ないことを一緒に考えてくれる点がいい」と言うが、確かにその通りと思う。

 「ココナラ」は今後、リクエスト機能、タグ検索、おひねり、DM機能などを実装し、1年以内に月刊15000件の取り引きが成立するサイトを目さしたい考えだ。

 なお、ココナラ創業メンバーの谷口明依さんは、IT x 夢コンテスト「Beautiful Dreamer」の第一回優勝者。彼女の思いやココナラに掛ける意気込みについては、インタビュー記事を準備しているのでお楽しみに。

【関連URL】
・ココナラ – あなたの得意でハッピーが広がるワンコインマーケット
http://coconala.com/
・この夏、最高の IT祭「花テック2012」 @maskin #hanatech
http://techwave.jp/archives/51753327.html
・女性のための「IT x 夢」コンテスト、「Beautiful Dreamer」
http://twee.jp/dream/

蛇足:僕はこう思ったッス
ココナラで絵を描くサービスを出品した。ただ描くのではなくて、その人の心の奥に呼応してビジュアルにするというもの。ずっとやりたかったことだったんだけど、実際に何名かの方から受注して作品づくりをすることで、自分の原点というか、胎内回帰的な気持ちになった。たぶん、こういうことができる場は、ココナラしかなかったと思う。500円で売れるものは、いろいろあると思うのだけど、ココナラにはここなでけでしかできないサービスがあり、それに共感できる人との商関係は、ネットサービスの未来像への道しるべとなるような気がする。
著者プロフィール:TechWave副編集長・イマジニア 増田(maskin)真樹
 8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。道具としてIT/ネットを追求し、日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代はソフト/ハード開発&マーケティング→週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーで証券情報サービスベンチャーの起業に参画。帰国後、ネットエイジ等で複数のスタートアップに関与。関心空間、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。 Rick Smolanの24hours in CyberSpaceの数少ない日本人被写体として現MITメディアラボ所長 伊藤穣一氏らと出演。TechWaveの活動タグは創出・スタートアップマーケティング・音楽・表現・ミディアム・子ども・グローカル・共感 (現在、書籍「共感資本主義」執筆中)。

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Editor In Chief at TechWave.jp
1990年代初頭からソフトからハードまで50以上のスタートアップ立ち上げを国内外で経験。平行して雑誌ライターとして疾走。シリコンバレーでガレージベンチャーに参画後は、国内でネットエイジを筆頭にスタートアップに多数関与。ブログやSNSの国内啓蒙、ソニーの社内イノベーション事業など関与。通信キャリアのニュースポータルの立ち上げ期の編集デスクとして数億PV事業に育てた後、TechWaveにジョイン。世界最大のグローバルIT系メディアであるスペインの「Softonic」の元日本編集長
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