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大切な瞬間を忘れてしまったことは無いだろうか?
友達と夢を語りあった日々、恋人との出会い、仕事での挫折と成功、音楽や大自然との対峙。絶対に忘れたくないと思う人生の糧となる出来事は、悲しいかな、鮮度を失い、猛烈な勢いで忘却の彼方へと吹き飛んでしまうのだ。
そこで「MEMOTO」のチームは考えた。どこで何をしたかを記録することで、将来その思い出を追体験できるのではないかと。
身に付けられる小型のGPS搭載ライフログカメラ
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「MEMOTO」は、マッチ箱のような小型のデバイス。GPSアンテナとモジュール、そして500メガピクセルのカメラと8GBのフラッシュメモリ、そしてバッテリが搭載されている。基本的な機能は「GPS情報(ジオタグ)を取得しカメラで写真を撮る」というもの。
ところが「MEMOTO」にはシャッターボタンが無いのだ。なんと30秒間隔で自動に写真を撮影し、ジオタグをタイムスタンプを付与して画像を保存し続けるのである。そのためにクリップが付いており、首から下げたり、ペンにはさんだりすることができるようになっている。バッテリーの持ち時間も2日間とロングライフだ。
記録されたデータは、microUSBケーブルでパソコンと接続してダウンロードする。写真データを効率良くブラウズするためのiPhone/Androidアプリも用意するらしい。開発をしているMEMOTOチームはスウェーデンに拠点を構えており、Anoto出身のエンジニアなども参加するなど熱気にあふれているようだ。
残念ながら、このデバイスの発売は未定だ。現在、米クラウドファンディングサービス「KickStarter」で支援を呼び掛けている。目標金額は5万ドル。欲しいと思う人は支援をしてみては如何だろう。もしかすると、活力ある人生を送れるようになるかもしれない。
(追記) 執筆しているうちに目標金額を達成したようです。支援すると初代デバイスを購入することができます。
(追記2) あっという間に200%達成。こりゃ、あと37日間でとんでもない金額になりそう。
【関連URL】
・Memoto
http://memoto.com/
・Memoto Lifelogging Camera by Memoto — Kickstarter
http://www.kickstarter.com/projects/martinkallstrom/memoto-lifelogging-camera
すごく心を打たれた。ずっと撮影し続けるわけで、(隠し事の多いような)人によっては「写って欲しくないまで記録だなんて!」とヒステリーになりそうだが、もしこれから起こる大切な瞬間を、将来思い出したいと思った時、MEMOTOの中にその記憶の断片が残っているのだとしたら、僕は宝のように大切にすると思う。アカシックレコードはいらないけど、記憶のかけらは輝いているように見える。
夢を叶える技術者。8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。道具としてのIT/ネットを追求し、日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代はソフト/ハード開発&マーケティング→週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーで証券情報サービスベンチャーの起業に参画。帰国後、ネットエイジ等で複数のスタートアップに関与。関心空間、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。 Rick Smolanの24hours in CyberSpaceの数少ない日本人被写体として現MITメディアラボ所長 伊藤穣一氏らと出演。活動タグは創出・スタートアップ・マーケティング・音楽・子ども・グローカル・共感 (現在、書籍「共感資本主義」執筆中)。書籍情報・ 詳しいプロフィールはこちら