- 「ソラコム」がスイングバイIPOを実現、東証グロース市場上場承認 - 2024-02-22
- (更新)結果速報 LAUNCHPAD SEED#IVS2023 #IVS #IVS @IVS_Official - 2023-03-09
- 「始動 Next Innovator 2022」締め切りは9月5日(月)正午ー経産省・JETRO主催のイノベーター育成プログラム #始動2022 - 2022-09-01
[読了時間: 2分]
Twitter、Facebook、LINEと連絡手段が多様になっていても、電子メールがまったく使われなくなることはないようだ。
とはいえ、いかんせん電子メールアプリは使いにくいし問題も多い。
解約できないECサイトのメールやスパムの山に、仕事やプライベートの大切なメールが埋もれてしまうのは常。
しかし、米Arcode社がリリースした電子メールアプリ「Inky」なら、そうした問題を、他よりうまく処理してくれるかもしれない。
大切なものをいい感じで整理してくれる世界
「Inky」は、IMAPおよびPOPアカウントに対応したマルチアカウント対応の電子メールクライアントアプリだ。WindowsとMac OS Xに対応しており無料でダウンロードできる。
特徴的な機能は「Relevant」。自分にとって関係性の高いものを判別して、“ しずく ” マークの濃淡で表現してくれるというもの。
GMAILなどでも重要度として類似の機能があるが、「Inky」は人工知能などの分野で博士号を取得している経営者が開発しているせいか、とてもいい具合に仕訳が機能していると思うし、「Relevant」具合は、利用者がメールに対しして逐一10段階で指定できるため、使うにつれて快適になってくる。
「Inky」の魅力は、この「Relevant」を中心に思い切った電子メールアプリのリデザインをしていることにある。
たとえば、受信箱の「Inky的な」標準モードでは、この4時間に受信したメールにフォーカスされ(この時間感覚はカスタマイズ可能)、「Relevant具合」のフィルターの利点を最大限に発揮できるような情報デザインになっていたりする。
こういったメールの使い方に踏み込んだ情報デザインは、過去のメールのような “とにかく溜め込め” 的なものとは水を分ける使用感を与えてくれる。
もちろん、必要機能は十分に提供されているので安心。「知人からのメールのみ表示」といったフィルターはもちろん、「ファイルサイズが1MB以上の長いもの」「未返答のもの」「添付ファイルがあるもの」といったものまである。それ以外にも機能的には普通のメールアプリより充実していて、かつスマートなデザインにまとめられている。
さらに、もう一つの特徴的な機能「Smart Views」をオン(左のメニュー画像)にすると「ソーシャルメディアからのメール」「購読しているもの」「メモやToDO」「地図」「荷物追跡」などをうまい具合に整理してくれたりする。
残念ながら荷物追跡などは日本国内に対応はしていないが、それぞれの「Smart Views」はON/OFFが可能だし、全ては使えずとも「Inky」らしさは、それまでの電子メールアプリで満足できなかった点をかなりの範囲穴埋めしてくれるのではないかと思う。
【関連URL】
・Inky
http://inky.com/
・電子メールアプリを “リデザイン” する「.Mail」間もなく登場 【増田 @maskin】
http://techwave.jp/archives/51754045.html
最近の電子メールクライアントとしてはMac OS Xだと「Sparrow」、そしてもちろんGMAILのアプリもあるのだが、「Inky」はそれらを越えた快適さをもっていると思う。ソーシャルメディア時代の感覚といったらいいだろうか。将来、FacebookやLINEにも対応するとしたら、本当に理想的なメッセージングアプリになるようにも感じる。
残念なのは、僕がメッセージングのメインで使用しているUbuntu (linux)では動作しない点。ただ、それだけ。
夢を叶える技術者。8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。道具としてのIT/ネットを追求し、日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代はソフト/ハード開発&マーケティング→週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーで証券情報サービスベンチャーの起業に参画。帰国後、ネットエイジ等で複数のスタートアップに関与。関心空間、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。 Rick Smolanの24hours in CyberSpaceの数少ない日本人被写体として現MITメディアラボ所長 伊藤穣一氏らと出演。活動タグは創出・スタートアップ・マーケティング・音楽・子ども・グローカル・共感 (現在、書籍「共感資本主義」「リーンスタートアップ」執筆中)。@宇都宮ー地方から全国、世界へを体現中。