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Suicaに対応するなど話題となっている「Apple Pay」に、将来割り勘など個人間の送金サービスが追加されるかもしれません。米Appleが個人間送金サービスの展開を検討しているというのです。米Recodeが報じています。
なぜ、Appleが個人間送金サービスに注目するのでしょうか? それは北米で爆発的な人気を誇る「Venmo(ヴェンモ)」とい同種のサービスの存在があるからです。「Venmo」は決済大手の米PayPal Holdings傘下で、完全無料の個人間送金アプリです。総取引量は過去3か月で68億ドルで、米LendEDUのレポートによれば若者の65%がモバイル決済を使用しており、そのうち68%がVenmoを使っているとのことです。
今回の報道では、このVenmoに対抗できるパートナー探しについて議論しているという内容で、話が進めばiPhoneやApple Watchユーザー同士でP2P送金ができるようになる可能性が出てきます。かつ、そのサービスが登場するのは2017年中になるという可能性があるという話もあります。
Appleは、Apple Payで個人とクレジットカード会社や銀行を結ぶ事業を展開しました。Venmoのような個人間送金サービスを仮にAppleが実現するとしたら、Venmoとおなじ手数料無料のプランを打ち出してくるでしょう。このように個人に関わるお金にまつわる領域をカバーすることで、スマホネイティブなお金の流通の仕方を再発明しようとしているのかもしれません。
【関連URL】
・Apple is in talks to launch its own Venmo
https://www.recode.net/2017/4/27/15412404/apple-venmo-competitor-money-transfer-cash-peer-to-peer-service
個人間送金サービスは、これまで何度も何度も登場しては去っていった引用。現在米では「Square Cash」や「Chase QuickPay」あたりが有力か。日本ではスタートアップ領域で「Paymo」が話題となった。ただ、日米でみるとVenmoの勢いは突出しているので、ハード&ソフト両方でプラットフォームを押さえるAppleが見逃すはずはない。もし実現すると日本にも大きな影響が出る可能性がある。