超くだらないことを言わされることを警戒する秀逸音声合成キャラ「さとうささら」 【増田 @maskin】 #bizspark

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[読了時間: 2分]

 初音ミクを筆頭に、市民権を得つつある音声合成ソフトとキャラクター。その表現ステージはボーカロイドとしての楽曲等での使用主であるが、CeVIO(チェビオ)プロジェクトの音声合成ソフトウェアは、その可能性を大幅に拡張するかもしれない。

cevio たとえば、アニメイト秋葉原の店頭モニターに表示されるCeVIOのキャラクター「さとうささら」の何がすごいかというと、声で微妙な感情を表現することができるのだ。

 彼女は、土日になるとスタッフとの会話デモを披露するだけでなく、テレビ東京系列の番組「超流派」にも出演する実力派。

 正直言ってまだ音声合成っぽい雰囲気は感じられるけれど「ちょっと眠気がある状態で不機嫌」とか「眠いけど元気」みたいな絶妙な表現を自在にこなしてしまう。

 「さとうささら」で使用されている音声合成エンジンの最大の特徴は、統計モデルの一つ「隠れマルコフモデル(HMM)」という手法を使用している点があげられる。

 一般の音声合成ソフトが、波形データーの組み合わせで実現するのに対し、HMMの場合は、統計モデルに基づき発声機をシミュレートする方法を取っているというのだ。

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(2013年6月3日、日本マイクロソフト社主催 Innovation Award決勝プレゼンにて)
 
 よって、他の音声合成ソフトのように、膨大な波形データを必要とせず、かつ複雑な発声パターンを自在に操ることができるという。


 2013年4月26日に配布を開始した無料のソフト「CeVIO Creative Studio FREE」(Windows版)では、グラフィカルなユーザーインターフェイスによる簡単な操作で多様な発声表現を得られることから大きな話題となっている。

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 公開から一ヶ月でダウンロード数はすでに15万を突破しているとのことで、「さとうささら」キャラを使用した動画作品はニコニコ動画だけでも350件以上が投稿されている状態。

 クリエイターからの支持もじわじわ得られているようで、このような熱意のこもった作品も登場している。注目すべきはその表現力。感情だけでなく、微妙なニュアンスも見事に表現していてキャラの個性が存分に発揮されている。

 「CeVIO Creative Studio FREE」は、今のところ普通会話として音声合成だけの機能しかないが、間もなく楽曲を歌える機能が提供されるとのことで、その表現力に期待が集まっている。



【関連URL】
・CeVIO Officila Site
http://cevio.jp/

蛇足:僕はこう思ったッス
 動画のキャラのダウナー感のよさはもちろん、思わず笑いが取れるアドリブっぷりに関心させられる。もちろんアニメーターの手腕が素晴らしいというはあるのだろうが、CeVIOでないとできない領域をうまく活用しているように思える。まもなく歌声機能公開。大ブレークは間違いなさそうだ。
著者プロフィール:TechWave 編集長・イマジニア 増田(maskin)真樹
変化し続ける高エネルギー生命体。8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。道具としてのIT/ネットを追求し、日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代はソフト/ハード開発&マーケティング→週刊アスキーなどほとんど全てのIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーで証券情報サービスベンチャーの起業に参画。帰国後、ブログCMSやSNSの啓蒙。ネットエイジ等のベンチャーや大企業内のスタートアップなど多数のプロジェクトに関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。 Rick Smolanの24hours in CyberSpaceの数少ない日本人被写体として現MITメディアラボ所長 伊藤穣一氏らと出演。活動タグは創出・スタートアップマーケティング・音楽・子ども・グローカル・共感 (現在、書籍「共感資本主義」「リーンスタートアップ」執筆中)。@宇都宮ー地方から全国、世界へを体現中。
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Editor In Chief at TechWave.jp
1990年代初頭から国内外のソフトからハードまで50以上のスタートアップ立ち上げを経験。平行して雑誌ライターとして疾走。シリコンバレーでガレージベンチャーに参画後は、ネットエイジを筆頭にスタートアップに多数関与。ブログやSNSの国内啓蒙、ソニーの社内イノベーション事業など関与。直近では通信キャリアのニュースポータルの立ち上げ期の編集デスクとして数億PV事業に育てた後、TechWaveにジョイン。世界最大のIT系メディアであるスペインの「Softonic」に参加後、2016年からTechWave第三章として新興メディアの開発を再スタート。国内最大規模のスタートアップ&B2Bイベント「アプリ博」のオーガナイザー。
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