Google Mapsがトレーニングジムに来た!【@MICKEYTACHIBANA】

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今年のCESは前評判通りデジタルヘルスとウェアラブル技術の分野で活気がある。昨年から色々なハードとアプリがペアになって製品化されるケースが多くなり、それぞれ結構な人気を博している。運動記録や健康状態を簡単に可視化でき、データとして保存できる事で利用者は利便性を感じている。2014年はこの分野が益々開拓される兆しが見えている。iFitとTechnogymの取り組みはGoogle Mapsを利用したVRトレーニング機器としてのイノベーションを感じたのでレポートする。

iFitはNordicTrack、FreemotionそしてProFormなど多くのブランド名でフィットネス機器を製造販売する米国ICON社の新ブランドで、スマホやタブレット用のアプリ開発を行う。目玉はGoogle Mapsのストリートビューを使ったVRトレーニングシステムだ。ボストンマラソン協会から正規ライセンスを受けて作成したソフトで、コースをスクリーンで見ながらマラソンするシステム。上り下りに合わせてトレッドミルの傾斜角が連動する。もちろんストリートビューも走る速度にシンクロナイズする。チームメートと走る事も可能で、その際には地図画面にお互いの位置関係が表示されるという訳だ。何とタブレット用アプリがコントロールセンターで、且つトレッドミルの機械制御もしており、またスクリーンをWiFi経由で大型TVにミラーリングする事で、トレーニング環境がまさに仮想現実空間になる。トレーニングバイク用のソフトとしてはツールドフランスが用意されているので自転車派も満足する事だろう。https://www.ifit.com/

 

イタリアのTechnogym社はデザインにこだわるフィットネス機器の高級ブランドだ。もし貴方が幸運な事に、東京のJeXerの会員ならば既にTechnogymのARTISシリーズに出会っている筈だ。このマシンにはAndroidタブレットが標準装備されておりUNITYというオープンプラットフォームに対応したアプリを走らせる事ができる。例えばランニングをしながらFacebookのタイムラインをチェックしたり、Hangoutで自分のトレーナーから指示を受けたりといった事が可能だ。既にGoogle Glassを装着してGoogleストリートビューを見ながらVRトレーニングできるプログラムが開発されている。もちろんトレッドミルのスピードを早くするには「OK Glass, Speed Up!」と言えばいい。http://www.technogym.com/us/

【関連URL】

・iFit The Official Boston Marathon Treadmill $3,999.00

http://www.proform.com/fitness/en/ProForm/Treadmills/the-official-boston-marathon-treadmill

・iFit 2012 Le Tour De France Bike $1,499.00

http://www.proform.com/fitness/en/ProForm/Exercise-Bikes/2012-le-tour-de-france

・Technogymのコネクテッドフィットネスエコシステム動画

http://www.youtube.com/watch?v=G_9KvccAzGA#t=144

 

蛇足:Mickey’s インスピレーション

VRゴーグルを装着して一人称シューティングゲームに毎日3時間没入すると相当身体の負担になるだろう。一方でVRフィットネスで毎日3時間のランニングを続けると、半年後にはホノルルマラソンに参加できるぐらいの体力が養われるに違いない。健康の為には$4000の投資も無駄にならない。何と言っても雨の日も、風の日も、自宅で素晴らしい景色を見ながらランニングできるなんて、トレッドミルは退屈だというのは過去の話になりそうだ。彼らはGoogle EnterpriseのGoogle Maps for Businessの開発キットを使っている。東京マラソンや箱根駅伝のソフトも開発可能だ。東京オリンピックの競技種目も開発されれば、プロアマ問わずバーチャルワールドでの記録争いも盛り上がって面白いかも。無名の新人のスター誕生となるか? The Internet of Fitness。貴方はどう思いますか?

Mickey Tachibana

1995年からサンフランシスコ・ベイエリア在住。地図のゼンリンの米国法人CEOを経て、アルファテック研究所を設立。日本企業とSFベイエリア/シリコンバレー企業とのパートナーシップ支援/経営戦略シンクタンク。全てのデバイスが相互に接続し、社会インフラとして人々の生活に日々変化が起きているこのタイミングで、米国のテクノロジートレンドを現在進行形でリポートしていきます(つまり半年後の日本を皆さんにシェア)。評価する際の最初の5分の感覚を鈍らせないように玄人になりすぎないようにする事、かつ広範囲に定点観測しテクノロジーランドスケープを逐次更新する事で、変化の先にある大きなイノベーションを独自の嗅覚でイメージします。というか、電子音楽家、アートイベントキュレーター、ケーブルTVプロデューサー、右脳型でかつ守備範囲が広いマイペースなテクノロジー探検家として知る人が多いかも。ご連絡はmickey_t[at]mac.comまで。

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