2016年4月25日、コンテンツマーケティングの導入支援と運用を行う株式会社イノーバ(本社:東京都文京区、代表取締役:宗像淳)は、SBIインベストメント株式会社、米国ドレイパーネクサス、共同印刷株式会社の第三者割当増資を発表した。総額2.6億円の資金調達になる。
調達資金はイノーバは、マーケティングソフトウェア『Cloud CMO』、やコンテンツマーケティングサービスの企画、開発に投じるようだ。イノーバは、2012年12月よりコンテンツマーケティングのサービス提供を行っている。また、共同印刷株式会社との業務提携も行い、共同印刷が保有する紙媒体に対する販促ソリューションと連動して、企業の新規顧客獲得やブランド構築、販売促進に寄与する独自のサービスを開発するとのこと。
共同でのソフトウェア開発やセミナー・カンファレンスの開催のほか、海外のコンテンツマーケティング市場への進出も検討しているようだ。
代表取締役の宗像氏にインタビューをしたところ「提供している『Cloud CMO』を通して、中小企業のマーケティングを変えていきたい。」という思いがあるようだ。
共同印刷株式会社との提携については、「(共同印刷は)紙のチラシ、DM、企業の小冊子など、紙のメディアを中心にコンテンツを作ってきました。今後、出版業界でも紙からWEBへのシフトが進む中で、紙とデジタルをワンストップでやるところはなかなかなく、ビジネスチャンスがあると見込んでいます。」
「海外のコンテンツマーケティングなどのイベントでは紙媒体向けのセッションがあります。オムニチャネルではないが、お客様によっては紙媒体でのマーケティング手法が有効な場合もあるし、ネットでのマーケティング手法が有効な場合もあるでしょう。コンテンツマーケティングについても今後は、ハイブリッド型になってくるのではないでしょうか。」、と語ってくれた。
オウンドメディアや、コンテンツマーケティングを提供する企業として自社でメディアをやらないのか、尋ねたところ、「オウンドメディアだとメディアの延長に見えがちですが、既に顧客ベースもお持ちで実際のところはクライアントサービスです。」「イノーバの中でもメディアをもったほうがいいのでは?と議論があります。しかし、参入障壁が低いこともあり、バイラルメディアも含めて雨後の筍のように出てくる。それ以上に本質的な価値を提供したいと考えています。」とのことだった。
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コンテンツマーケティングの事業では、先日も朝日新聞社によるサムライト社の買収のニュースがあった。代表取締役の宗像氏は富士通、米ペンシルバニア大学ウォートン校でMBA、楽天、ネクスパス(現トーチライト)でソーシャルメディアマーケティングを立ち上げ起業し、マーケティングに精通した人物。今回の調達でSBIインベストメント株式会社のプレゼンは、SBIグループ代表の北尾吉孝氏にも行ったとのこと。コンテンツマーケティングの市場動向を元に、シナジーなども考えて提案を実施したそう。今後は、コンテンツマーケティング市場において、さらなる新サービスのリリースも控えているようだ。