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今夜はMacファンの為のスーパーボールだ!と花火を打ち上げた所までは良かったが、蓋を開けてみてその内容に背筋が凍り付いた。エキサイティングなMacの話は撒き餌のようなもので、TimがMacの生誕30周年の記念日にABCTVの独占インタビューを通じて語ったのはNSA(National Security Agency)の監視プログラムPRISMの事だ。興味がある人は録画を見てみると良い。かいつまんで話すと、昨年の12月にTim Cook(Apple)を含む15社の大手IT会社がオバマ大統領の元に集まりこのプログラムの事について会談した。ご存知の方は多いかと思いますが、NSAは国防上の都合という名の元に、これらの会社に対してユーザーのログデータを提出するように要求した事実が問題になっている。Timはそれがどんなデータだったのか、どのぐらいの数のユーザーに影響が及ぶのか等々、こういう事はもっと透明性を持ってしかるべきではとの私見を述べるも、守秘義務があるのでこれ以上は語れないと。ただし、「確実に言える事は我々のサーバーとかアプリケーションとかの後ろにNSAがいつでも開けれるドアが着いているという事は無い、そうしたければ我々を箱に詰め来んでカートで運び出す以外に方法は無い。」とコメントした。つまり「国民をテロから守る為にNSAは動いているのだから理解するが、やり方には改善の余地がある。でもAppleの顧客情報が全部NSAに漏れている事は無い」という事。
#PRISM #Snoden #NSA
蛇足:Mickey’s インスピレーション
我々が不安になっている部分はNSAが全ての国民のメール、チャット、電話などを全部監視/傍聴していて、誰かが冗談で「明日マジソンスクエアガーデンを爆発する」とか書いちゃったら、直に当局に捕えられてしまうのではないかいうまるっきりSF映画のMinority Reportのような事。政府は国民を守る為には、一部の不透明な人物の言動は監視する必要があると、ではどうやって?17日に情報収集に関する改革案を発表したオバマ大統領の立ち場を尊重すると同時にAppleとしての主張も明言するという離れ業。かなりコントラバーシャル(議論の余地がある)内容でした。
また、元NSAの職員で現在はロシアに亡命しているEdward Snoden氏がよりによって昨日Live Q&Aで色々と質問に答えているのでこちらも参考にしてください。
まー真相は闇の中といった感じですが、こういった議論がオープンにされるのがアメリカっぽいかな。本物のジャーナリストが追っかけるべき事件なので、単なるMacファンの自分には荷が重い。
ところでスーパーボール(第48回)ですが、30年前とは9日ばかりズレていて、2月2日(日曜日)、シアトルシーホークスとデンバーブロンコスがニュージャージー州のMetLifeスタジアムで開催予定。史上初の屋根の無い寒冷地での開催という事もあって開催が危ぶまれるなど、こちらも物議を醸し出している。
尚、Mac30周年のイノベーションの動画はこちらから。Macintosh 30周年おめでとう!
[関連URL]
・Mac30周年の記念日のTV放映されたTim CookのNSAに関する話
・ この放送に関するSlashgearさんの記事
http://www.slashgear.com/apples-tim-cook-interview-on-nsa-begins-with-no-back-door-24314423/
・PRISMって何?(ウィキペディア)
http://ja.wikipedia.org/wiki/PRISM_(監視プログラム)
・米政府の個人監視に逆らえないテクノロジー企業
http://www.newsweekjapan.jp/column/takiguchi/2013/06/post-693.php
・オバマ大統領、通話記録の政府保管を廃止 NSA改革案(朝日新聞)
http://www.asahi.com/articles/ASG1L0TJPG1KUHBI13B.html
・ Live Q&A with Edward Snowden
http://www.freesnowden.is/asksnowden/
・大雪のMetLifeスタジアム