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フリマアプリ「メルカリ」を運営するメルカリは2016年6月13日、位置情報ゲーム「Ingress」を運営する米Niantic,Inc.と提携することを発表した。Ingressをモチーフとした二次創作物を販売できるメーカー公式の仕組みを展開するという。
この取り組みは、メルカリ上に流通し続ける、知的財産権が含まれる二次創作物を公式に認めることで、創造活動の自由度を担保しようとする取り組みの一環。メルカリは、知的財産権利者にライセンス使用料を支払う仕組みを提供する。二次創作物の出品者は、取引成立時にその料金を支払う仕組み。
フリマなどに出品されるハンドメイド作品では、知的財産権を侵害する出品が増加し問題になっていた。メルカリでは、権利者保護プログラムを提供し、権利を侵害する出品の削除などを実施してきた。
Ingressとの取り組みは本日からスタート。「Ingress」専用カテゴリに出品される二次創作物について、Niantic,Inc.から作成と販売にかかる限定ライセンスが付与される。版権使用料は10%。メルカリの手数料10%とは別に課せられる。
メルカリ 代表取締役社長 山田進太郎 氏は以下のように「イングレスファンの創作活動を支え、応援していければ」と抱負を述べる。
「Ingressでは頻繁に二次創作物の頒布会が行われていることを知りました。メルカリ自体がC2Cのプラットフォームであるので、個人のクリエーターが活躍でき、権利者とも安心して取引を行ってもらえる双方にメリットがある環境を作れるのでは、ということで話が盛り上がっていきました」
以下リリース分より。
【フリマアプリ「メルカリ」について】
「メルカリ」は実際のフリーマーケットのように、出品者はスマートフォンのカメラを使い簡単に出品でき、
購入者はそれらを安全に買物できるスマートフォン向けフリマアプリです。
ダウンロード数は日米合計で3,700万、月間の流通額は百億円超に達し、日本最大のフリマアプリとなっています。
https://www.mercari.com/jp/
【関連URL】
・位置情報ゲーム「Ingress」のNiantic, Inc. と提携-
https://www.mercari.com/jp/info/20160613_ingress/
個人間取引(C2C)には、必ずといっていいほど付きまとう権利侵害。オンラインでもオフラインでもおおきく横たわる問題だ。一つは教育、もう一つはグレーゾーン故の慣習も存在するといっていいだろう。ネット配信では、音楽などの権利使用問題を回避すべく、事業者がロイヤリティの支払いを代行するケースもあるが、ハンドメイドなどの二次創作物となると、権利と創造性の狭間に揺られたまま惰性で取引が進むことが多いようだ。ただ、二次創作物とはいえ対価が発生するわけで、知的財産の価値に比例してその取引も値上がりするのは当然の流れ。結局、創造性とは別の軸にも価値基準がある以上、こうした取り組みは不可欠といえるだろう。