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雑誌のビジュアル表現力は、まだほかのどのメディアにも勝っているといっていいだろう。スマートフォンまでとはいわないがポータブル性も高く、満員電車の中は無理としても、リビングやオフィスで眺めるシーンが失われることはない。
もしかすると、テレビのセカンドスクリーンと同様、雑誌を眺めながらスマートフォンで関連情報を検索する人も多いのではないだろうか。だとしたら、ハースト婦人画報社の「ELLE girl (エル・ガール) 」を書店などで手に取って頂きたい。
付録を超越したオリジナルコンテンツ群
「エル・ガール」が世界46の国と地域で発行される雑誌「エル」の姉妹版。ソーシャルメディアを活用し自ら発信力を持つ20代の女性を対象としたファッション誌だ。
「ELLE girl (エル・ガール) 」の2016年5月号では、ほぼすべてのページ(ARというアイコンがあるページ)をスマートフォンアプリ「Blippar(ブリッパー)」でブラウズすることが可能。モデルが動いたり、タレントのインスタグラムページが表示されたり、紙面とは別コーデがみられたり、アイテムが購入できたりするほか、自分が表紙に登場するなど作りこまれた連動コンテンツが現れるなど盛りだくさん。一度読んだらほぼ終わりの雑誌を何倍も楽しめる内容に仕上げてくれる。
Blippar (ブリッパー)はビジュアルブラウザーという位置づけのアプリ(「Blippar(ブリッパー)」があらゆるモノをWikipedia風にチェックできるように進化していた 【@maskin】)。世界ではカンヌ映画祭やレッドブルなどリアルのものを入口としたインタラクティブコンテンツの展開で知られており、2011年のサービス開始以来、世界で7000万人以上が登録している。
雑誌をまるごとブラウズできるようにしたのはおそらく世界で初めてのことだろう。QRコードをスキャンするのとは違う、本質的なARの可能性を感じさせてくれる試みだ。
【関連URL】
・Blippar(ブリッパー)
https://blippar.com/ja/
・「Blippar(ブリッパー)」があらゆるモノをWikipedia風にチェックできるように進化していた 【@maskin】
http://techwave.jp/archives/17985.html
ブリッパーのアプリには、リアルの世界にあるものをカメラを通じてブラウズするWikipediaのような機能が内蔵されている。海外では、商品をブラウズすると実際に商品購入ページやYouTubeや関連情報にリーチすることができる。日本ではまだコンテンツが充実していないが、ビジュアルをAIベースの分析機能で解析していく様は一見に値すると思う。