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「Arduino」や「mRuby」といった組み込み用途のコンピューティングデバイスは、センサーやモーター、スイッチなどをクラウドと連携することで、インターネット利用の新たな境地を切り拓く契機をもたらした。プリンタの高度化などハードウェア生産の多様化や低価格化も大きな要因だろう。
ただ、いかんせん電子回路や機械は敷居が高い。センサーからデータを取得してモーターやLEDを制御する回路とプログラムくらいなら簡単かもしれないが、それ以上のことをやろうとすると一定の知識と経験が必要になってくる。
こうしたソフトからハードへのアプローチの限界を突破する手段はいくつか登場しているが、その中でも中国・Shenzhen発のHippoはナイスアイディア!といえるだろう。
まずは、紹介ムービーをざっと眺めていただければと思うが、Hippo-ADKは「Androidデバイスと連携して動作するハード開発プラットフォーム」と表現するのが適切だ。機器コントロール用の小さな基盤はArduinoやレゴのMindstormとの互換性も高いので、すでに所有するパーツも応用可能。開発はHippoが用意するグラフィカルな環境で統合的におこなうことができる。
秀逸だと思うのが、Androidデバイスのセンサーをハード開発に応用してしまおうというアイディア。Hippoいわく「自分達で計算した限りでは、Androidデバイス1台につき総額3万円程度のセンサーなどが搭載されている」とのことで、それらをフル活用したハード開発がおこなえるというもの。
Hippo-ADKはKickStarterのキャンペーンとして公開されているが、その事例をみると「え、ここまでできるの?」と驚くものばかり。確かに、ロボットなどを時前の基盤だけで構成するとしたら一苦労だ。
例えば、冒頭の写真のような自律する二輪ロボットの開発方法が公開されているのだが(How to use an Android device and Lego NXT to build a Two-Wheel Self-Balancing Robot by HippoDevices
)、レゴブロックMindStormNXTとサンプルプログラムを使用して、あっという間に開発できてしまう。
おそらくこのプロダクトの評価はボードの安定性とアプリ開発環境の完成度によると思うのだが、IoTのプロトタイピングを一歩前進させることに貢献することが期待される。
【関連URL】
・LINE:ニューヨーク市場での上場を米SECに申請-関係者
https://www.kickstarter.com/projects/hippo-devices/hippo-adk-create-your-dream-gadget-with-a-smart-de
・How to use an Android device and Lego NXT to build a Two-Wheel Self-Balancing Robot by HippoDevices
http://www.instructables.com/id/How-to-use-an-Android-device-and-Lego-NXT-to-build/
mRuby方面でもLEGO Mindstorm対応が進んでいるし、他にもプロトタイピングのためのプラットフォームがいくつか存在する。(「Kinoma Create」もそう)。いろいろなアプローチがあるが、創造性を発揮させるために敷居を解消させるという方向は一つの道筋だと思う。