16日の「IT潮流1周年・出版記念イベント」は大盛会でした。裏方に徹してくださったニフティ、翔泳社のみなさん、本当にありがとうございました。
わたし自身、珍しく緊張しましたが、多くの人と話せて非常に楽しい一時を過せました。できれば全員とお話したかったです!
みなさん、本当にありがとうございました!!
アーカイブ 3月 2007
株式会社プラットイーズの執行役員でITコラムニストしても活躍中の江口靖二さんに、米国のテレビ業界の新しい動きについてお話をうかがった。
- CES 世界最大の家電見本市
- デジタル家電とかパソコン、ケータイ、カーステレオが盛り上がっている
- 今回の見どころ
- 大画面競争も一段落
- ブルーレイ HDDV
- ネット的な展示で目立つものはなかった
- 日本では信じられないような発表
- ロケーションフリー 離れた場所でもテレビが見れますというサービス
- 日本のテレビを出張先で見る。ケータイで見るというイメージ
- スリングメディアという会社が今回画期的な発表をした。
- クリップ・アンド・スリングというサービスとスリングボックスという端末
- 絶えず5分間くらいの映像が自分のパソコンにバッファされている。
- 気に入った場面があると、そこでここが気に入ったというところで「クリップ」というボタンを押す。そうするとその情報というかそのファイルがスリング社が提供するYouTubeのような動画共有サイトにアップロードされる。
- アップロード先というのが非常にYouTube的なもので、テレビ局が放送している番組をテレビ局が自ら認めた形で公の場所にアップロードされて、それをだれでも見ることができるようになっている。
- SNS的機能もついている。そういう情報をお互いやりとりしたり、コメントをつけたり、タグやURLを交換したりできる。
- テレビ局自らYouTube的な動画の共有SNSを利用しようということ。
- 動画共有に反対の理由
- 表向きの理由は、いちおう権利者に対する著作権の問題がある、ということ。それが一番の理由で、それは確かにそう。そういう部分はある。
- あとは、自分たちがコントロールできない領域で、勝手に自分たちの作品、商品をやりとりされることに不快感を持っている
- ベースにあるのは感情的なところが大きい
- 現時点では著作権の話を横に置いておけば、だれも損する人はいない。
- 今回一番大事なのは、スリングという会社が自分で発表したということではなく、CBSというテレビ局自らが参入するということ。 多分日本とはまったく状況が違う。
- 自社、自局の番組を共有してくれて、コミュニケーションがそこで生まれたほうが、めぐりめぐって自分の番組の元の視聴や話題が高まるというのが、彼らの考え方
- 日本ではテレビ局と動画共有サイトの関係は良好ではない。このまま行くと 日本だけが取り残される可能性がある。インターネットは1個なので、(日本の)テレビ局が予想しない形で、(動画共有サイト)が普及してしまうということはありえるかも
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スクウェア・エニックスのチーフストラテジストの乙部一郎さんに、今後の戦略についてのお話をうかがった。
- ファイナルファンタジーXIはある意味、セカンドライフと対極
- 二律背反ではなく、コンティニュアム
- コミュニティを形成するには、コアユーザーが必要
- MODなどゲーム改変の文化はこれまでにもあった
- モバゲータウンなど予想もしなかった企業が競合として浮上した
- 客をネットでつかまえていることが大事になってきている
- リンデンラボとは一緒に何かできないか、いつも話している。ただ意図はあっても今のところ必要性がない。つなげれば済む話だから。可能性を探る議論は続けていく
- プラットホームで儲けるには、特許や参入コストなどの参入障壁が必要。なければプラットホーム事業では儲からない
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このポッドキャストも始めて早1年。いろんなことがありました。また先のエントリーでご紹介したように、このポッドキャストが、なっなんと本になります!いろいろな人にお世話になったので、感謝の気持ちをこめてちょっとしたイベントを開催しようと思います。
ニフティさん、翔泳社さん、ブログネットワークのAMNさんにスポンサーになっていただきましたので、今まで取材に応じてくださった方々、有力ブロガーのみなさんほか、一般リスナーの方を招待して90人ほどの無料イベントを開きます。
一般リスナーは、先着40名まで参加できます。
申し込みはFPNからどうぞ。3月7日午前9時から受け付け開始です!
なっなんと!ポッドキャスト「湯川鶴章のIT潮流」が本になります!!
タイトルは「ウェブを進化させる人たち ITの新しい潮流を創る15人の声」(湯川鶴章 責任編集)です。翔泳社さんから3月16日に発売されます。
15人は断腸の思いで選びました。レスナーのみなさんならお分かりいただいていると思いますが、このポッドキャストに登場してくださった人たちは、みなさんそれぞれの分野の開拓者。コンテンツ的にはすばらしものばかりでした。
本にして思うのですが、自分で言うのもなんですが、この本は非常に面白いです。やはり15人の声をまとめて読むと、点と点が結びつき、本当にITの潮流が見えてきます。僕自身も著者割引で40冊ほど購入して、会社のネット部門の人たちに配ろうと考えています。