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橋本正徳
(@hsmt)
「福岡をシリコンバレーに!」の合い言葉で、非営利活動法人AIPなどが中心になり、福岡のテクノロジーやWebデザイン関係者が地道に地域コミュニティー活動を続けて数年が経過し、「新サービスを実験するなら福岡」「新規事業を立ち上げるなら福岡」という街にするべく、本年の11月11日から12月3日までを「Startup Month」と命名し、福岡で大きなイベントがいくつか開催される。
例えば、先進IT交通都市の創造に向けて「Smart Mobility Asia」や、ITによるイノベーションをテーマとした「Cloud 3 Days」などがある。その一連のイベントの皮切りとなるのが、11月11日から3日間行われるテクノロジーとクリエイティブの祭典「明星和楽」だ。協賛しているのは、株式会社gumi、株式会社paperboy&co.、日本マイクロソフト株式会社、at+linkなどだが、それに加えて、多くの個人や小企業も協賛しており、福岡で行われるお祭り、博多山笠のような雰囲気を醸し出している。
明星和楽は、音楽・動画・ゲーム・インタラクティブなど、あらゆるジャンルから「クリエイティブ」をキーワードに プロ、アマを問わず一同に介し、「掛け合わさることにより新しい価値を生み出すお祭り」をきっかけとして、福岡からアジアそして世界に発信していくことを掲げている。アジアという視点では、国内のスタートアップはもちろんだが、シンガポール、香港からのスタートアップや、ニュースサイト運営者にもゲストとして声をかけ、スタートアップ同士の国際交流も深める。現在、国内では、アラタナ研究所の「Switcheroo」やグルー株式会社の「GlueCast」、Startup Weekendでうまれた「Oooi」などが登壇予定だ。










世界で最もホットなIT系イベントとしても注目を集めるようになった音楽・映画・ITの祭典「SXSW(サウス・バイ・サウス・ウエスト)」。次回のSXSWのIT部門「インタラクティブ・セッション」は来年3月9日から13日の4日間、米テキサス州オースティンで開催される。そのSXSWに日本のIT業界から一挙に1000人規模で行こうというキャンペーンを、頓智ドットの井口尊仁さんらが中心になって展開しているのだが、そのキックオフパーティーの詳細が決まった。
話は今年の3月11日に戻る。わたしは米テクサス州オースティンに向かっていた。最近、頓智ドットの井口尊仁さんやTechWaveが「1000人のサムライを来年のSXSW(サウス・バイ・サウス・ウエスト)に」というキャンペーンを展開しているようだが、そのSXSWの今年のイベントにわたし自身も参加しようとしていた。未曾有の大災害である東北大震災は、SXSWの前日に発生した。しばらくは東京とはまったく連絡が取れなくなっていたし、米国の報道を見る限り放射能汚染がひどく今は帰国してもどうしようもないように思えた。そこで井口さんたちと一緒に募金活動に力を入れた。テキサスの大富豪にお願いして1日で200万円ほど集めることができたし、音楽アーティストなどの協力も得てSXSWに参加している4日間だけで2000万円程度は集まったのだと思う。