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米Business Insiderは、Facebook’s Next Moves: Media And E-Commerce(Facebookの次の動きはメディアとEコマース)という記事で、Facebookがメディア事業とEコマース事業への参入を狙っていると示唆している。FacebookのゲームディレクターのSean Ryan氏が語ったという。FacebookのCEOのMark Zuckerberg氏はこれまでに、ゲーム業界の次にメディア業界やEC業界がソーシャルの波を受けて大きく変化するだろうという予測を何度も明らかにしているが、Facebook自らがゲームプラットフォームの次にメディアプラットフォーム、ECプラットフォームを構築するという意思を示したことはない。今回の記事の中でRyan氏の引用部分は少なく、同氏が「Facebookは次にメディア、EC事業を手掛ける」と明確に語ったのかどうかは不明。
同記事は、Facebookプラットフォーム上でのサードパーティ開発のゲームはFacebookの大きな収益源になっているとした上で、「次に同社はメディア、特に音楽とビデオアプリにフォーカスしている」と明言している。Facebookは春に、ワーナー・ブラザーズとともに映画バットマンのビデオのレンタルの実験を行っているが、Ryan氏は、この実験にはソーシャルな要素が十分ではない、と語ったという。友人関係を利用したレコメンドなど、よりソーシャルな要素を加えたビデオレンタルの仕組みにFacebookが乗り出す可能性があるということなのだろうか?
またFacebookは、ECのソーシャル化に大きな可能性を感じているのだとしている。Ryan氏は、ECのソーシャル化の一例として、イベントのチケット販売を挙げたという。行きたいコンサートのチケットを何枚か購入し、一緒に行きたい友人を募るという仕組みのようなものをFacebook上で展開する可能性があるという。同氏によると、イベントに関する投稿が友人のニュスフィードに流れると、平均5ドル以上の追加チケットの売り上げにつながるのだという。