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ソーシャルメディアの普及を受けて、ソーシャルメディアが影響を与える業界の裾野が広がり始めている。もしソーシャルメディアの普及が今後も拡大していくのであれば、各業界はどのように変貌を遂げるのだろうか。最終的にそれぞれの業界は、どのような形に落ち着くのだろうか。それが知りたいがために、これまで数多くの業界のオピニオンリーダーたちと議論を重ねてきた。
オピニオンリーダーたちの考えは意外にも、ほとんどすべての業界で共通していた。それは、ほぼすべての業界がコミュニティを核に再編されるというものだった。
各業界のオピニオンリーダーたちとの議論を通じて僕が僕なりに思い描いた未来予想図を、3回に分けてお話したいと思う。
O2Oのキモはビッグデータからコミュニティへ
O2Oというキーワードが流行っている。オンライン・ツー・オフライン、つまりオンラインの施策を通じてどのようにリアルの店舗に送客するのか、というのがもともとO2Oが意味するところだ。もう何年も前にもよく似た概念のブームがあり、そのときその概念は「クリック・アンド・モルタル」と呼ばれたものだ。「クリック・アンド・モルタル」と「O2O」の最大の違いは、O2Oが主にモバイルの施策を指しているということだろう。スマートフォンの急速な普及を受け、これまでのPCウェブからの送客とは異なる形の施策が可能になっている。今回こそ、レストランや街の店舗のビジネスのあり方が大きく変貌するのではないか。そう考える業界関係者が多いことから、O2Oがちょっとしたブームになっているわけだ。