毎年香港で開催されているRISE。今回は、来年こそ参加しようと思っている方に、RISE 2019を振り返って、RISEとは一体どのようなものなのかを現役大学生インターンの丹羽がお届けします。
そもそもRISEとは?
世界最大級のテクノロジーカンファレンスWeb Summit のアジア版であるRISEが7/8〜7/11の4日間、香港のワンチャイエリアにある香港コンベンション・アンド・エキシビション・センターで開催されました。世界100ヶ国以上から、参加者は1万6000人に及び、700人以上のジャーナリスト、350人以上のスピーカー、またAmazon Web ServicesやHSBCなどの世界最大級の企業と、今後の活躍に期待されるスタートアップ企業が集まり、4日間比類のないネットワーキングが設けられました。新たな視座の獲得につながるだけでなく、多くの受発注や提携などのビジネスがRISEにて生まれます。
参加の仕方
今年は4日間と記載されていましたが、初日は事前のパスの受付のみ可能でまだ入場できませんでした。次回行かれる方はスケジュール要チェックです。しかし当日は混むためあらかじめ受付を済ませておくことを推奨します。受付時は写真のついた英語で表記されている身分証明書の提示が必要となるため、パスポートを持っていくと安心です。受付を済ますとパスが配布され、腕にはリストバンドが巻かれます。RISE開催中は、必ず両方とも必要になってくるので無くさないようにして下さい。特にリストバンドは4日間外さないように!!
RISE開催中はRISE公式アプリのダウンロードが必須です。これがないと入場できません。アプリで4日間のスケジュールを確認することができ、また全ての参加者の名前と会社名が記載されていてメーセージを送り合うことができます。アプリの情報はチケットをオンラインで予約した際に後日メールにてお知らせされます。とても便利でした!
会場の様子
香港のワンチャイエリアにある香港コンベンション・アンド・エキシビション・センターの3階にて行われます。一番大きいメインステージであるCentre Stageの他、マーケティングステージであるPandaConfや フィンテック系のMoneyConf, スタートアップ投資などのステージであるVenture Stage、ネットワーキングできるパートナーラウンジやミーティングスペース、また女性のみ入場できるWomaninTech、そしてPITCHステージがなどがあります。
写真:Amazon Web Servicesが協賛するMentor Hours
Mentor Hoursは、スタートアップ会社とレベルの高い出席者や投資家、そしスピーカーとの間で、45分間事前に準備されたグループミーティングを行う場です。 トップクラスの参加者の多様な経験と専門知識が、ユニークで他に類のない共同学習環境を提供していました。
写真:PITCHの様子
2日目の会場の中心にはPITCHステージが設けられ、各国のスタートアップ企業約60社が参加しました。3分間の自社の製品やサービスにおける紹介するためのプレゼンテーション時間が与えられ、その後審査員による3分間の質疑応答が繰り広げられます。最終日にはその中から最もよかったスタートアップ企業が一社選ばれます。
写真:centre stageで登壇するUberのCTO,Thuan Pham氏の様子
centre stageでは3日間とも終日、目玉となるスピーカーの話を聞くことができます。常に視聴者数は絶えない模様でした。
会場の中心には、1日ごとに入れ替えられるスタートアップの会社の展示から、世界中で名の知れ渡る数々のトップ企業のブースが設けられていました。展示は企業の成長段階に合わせてスタートアップの会社から、ALPHA EXHIBITOR, BETA EXHIBITOR, GROWTH EXHIBITOR, growth summit, f.oundersとブースが段階別になっています。ALPHAはできてから6ヶ月ほどしか経っていない会社もあり、今後の活躍に期待されそうです。
写真:HSBCが協賛する女性のみ入場可能なWomen in tech lounge
“Five simple hacks to prevent burnout, hosted by HSBC.”の講義に参加しました。女性ならではの問題を様々な国の女性参加者と共に話し合い解決していきながら講義は進みます。HSBCが協賛するWomen in tech loungeは、各国のテックコミュニティーやテックカンパニーの女性の社会進出に力を入れている様子が伺えます。
写真: RISE3日目のCentral香港エリアで行われたNight Summitの様子
夜のネットワーキング:ナイトサミットの様子
夜はナイトサミットが開催されます。SoHoエリアやCentral香港エリア、ワンチャイエリアなど、毎晩開催される場所は様々です。RISEアプリから予約が必要なものもあるのでご注意を。ナイトサミット参加にも必ずパスとリストバンドが必要です。お酒を片手にオフサイトでの交流は、ビジネスやテクノロジーの展望を変える開発者、エンジニア、投資家、ジャーナリストと繋がることができ、ネットワーキングを大いに広げるための良い機会となるでしょう。会場はかなり盛り上がっている様子でした。
ナイトサミットの会場に行く間の香港市内で見つけたRISEの広告!
街全体がRISEで賑わっている様子が伺えます。
参加者の声
会場内には”What do you think?”というパネルがあり、シールを貼ることで参加者の声が伝わるという表示がありました。
それぞれの参加者にとってどのようなRISEであったか可視化することで、来年に向けて改善されていくことでしょう。2020年香港RISEも期待できそうです!
レポータープロフィール
丹羽 莉果子
1998年生まれ、横浜市出身。12年間横浜雙葉で過ごす。現在、国際基督教大学三年に在学し、メディア・コミュニケーション・カルチャーを勉強中。