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Facebookの提供するプラグインを利用するサイトは、Facebookのウェブ解析ツールInsights For Your Domainを利用できるようになる。Googleの提供するウェブ解析ツールGoogle Analyticsと異なり、Facebookが持つユーザーのソーシャルなデータも取り扱えるようになるため、ウェブ解析ツールが大幅にパワーアップしそう。
先進的なウェブサイトは、ウェブ解析のデータをベースにコンテンツの種類や並べ方、広告、マーケティング方法などを決めているところが多い。このTechWaveでも、ウェブ解析の結果を基に、記事の種類や書き方、広告の配置、本数などの微調整を続けている。これまでのウェブ解析で取り扱ってきたウェブ上のトラフィックのデータに加え、ユーザーの性別や年齢、場所、趣味趣向などの属性データなども解析できるようになれば、よりユーザー層に沿ったコンテンツを揃えたり、広告などの収益率を高めることが可能。Facebookのウェブ解析ツールは、普及すればウェブメディア、オンライン広告のビジネスを大きく変える力を持っている。(関連記事:Facebookソーシャルプラグインまとめ=AISASは時代遅れに?【湯川】)
FacebookなどのSNSはマーケターにとって情報の宝庫である。もちろんユーザーが非公開設定している情報は入手できないが、ステータス(TwitterのTweetのようなもの)や実名、現在地、趣味、関心事などの情報を公開しているユーザーも多い。Facebookプラグインを利用するサイトは、ユーザーの了承を得た上でFacebook上のこうした公開情報にアクセスできるようになる。
これまではたとえ公開設定された情報であっても、サードパーティのサイトがアクセスする場合のデータ蓄積時間は24時間に制限されていたが、今回の新戦略発表でその制限が撤去された。サイト運営者はこれらのデータを自社で持つ解析ソフトに取り込んで、長期的な傾向の解析などもできるようになった。
入手できるユーザーの属性情報には、年齢、場所、性別、友人の人数などのほか、ユーザーからの許可さえあればいろいろな情報を入手できるもよう。どのようなデータが入手可能かは開発者向けページに詳しい(英語)。
ただこうしたデータの取り扱いは、プライバシーの観点から注意が必要。今後、社会問題化する可能性もありそう。またたとえ社会問題化しなくても、ユーザーからデータの取り扱いを許可されるようになるには、信頼できるサイト、信頼される企業になる必要がある。信頼されるかどうかで扱える情報が異なり、その情報をベースにした収益率を左右することになる。信頼される企業になるため、積極的な情報発信や透明性がますます重要な時代になることは間違いなさそうだ。
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