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AndroidがiPhoneを抜くのは当然【湯川】

 米調査会社NPD Groupによると、2010年の1-3月期の米国内の販売台数ベースでGoogleのAndroidケータイがAppleのiPhoneを初めて抜いた。

 下はWall Street JounalのMediaMemoが掲載したNPDのグラフ。

 
 OSごとの統計で、緑がAndroid、青のOS XというのがiPhoneになる。Androidが急速に売り上げを伸ばしているのが分かる。


 最もシェアが高いのはRIM。Blackberry端末だ。米国ではビジネスマンの必需品として長年Blackberryが愛用されてきたので、今だに首位を保っているようだ。

 米国ではAndroidがいずれiPhoneを抜くー。これは早い時点から言われていたことだ。
 昨年秋に米国の広告主、代理店関係者を対象にしたDM2PRO.comのアンケート結果によると、6割以上がいずれAndroidがiPhoneのシェアを抜くと予測している。

 なぜほとんどの人がAndroidがiPhoneを抜くと考えていたのか。それはバリエーションの豊富さからだろう。iPhoneは1機種だがAndroidはいろいろな形態の機種が発売されている。また米国ではAT&T、日本ではソフトバンクというように販売キャリアが限定されている場合が多い。「iPhoneは素晴らしい端末だけど、AT&T回線は最悪」という評判を非常によく耳にする。そんな中で機能的にiPhoneとそう変わらないケータイが別のキャリアから発売になれば、そちらの乗り移るユーザーが出るのも当然だろう。FastCompanyの記事でも「最初から分かっていた結末だ」としているし、Technologizerは「It Would Be Kind of Stunning if Android Phones Weren’t Outselling iPhones(もしAndroidがiPhoneより売れていないんだったら、それこそ驚きだ)」というタイトルの記事を掲載している。

 ただアンケート結果では半年以内に抜くと答えた人は2.4%しかいなかった。ほとんどの人の予測よりも早くAndroidがiPhoneを抜いたわけだ。

 なぜこの時期にAndroidがiPhoneを抜くことができたのか。最も主流な見方は、次期iPhone発売前の買い控えが起こっている中で、Verizon WirelessやMotorolaが積極的にAndroid端末を売ったから、ということだろう。

 さて同じことが日本でも起こるのかどうか。Microsoftも魅力的な端末を準備しているようだし、モバイル市場はますます競争が激化しそうだ。

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