- 「ソラコム」がスイングバイIPOを実現、東証グロース市場上場承認 - 2024-02-22
- (更新)結果速報 LAUNCHPAD SEED#IVS2023 #IVS #IVS @IVS_Official - 2023-03-09
- 「始動 Next Innovator 2022」締め切りは9月5日(月)正午ー経産省・JETRO主催のイノベーター育成プログラム #始動2022 - 2022-09-01
iPhone4の電波感度問題について、7月15日(米時間)にその対応策となるiOS4.01ソフトウェアアップデートの配信を開始した米アップルは翌16日 午前10時(日本時間17日深夜2時)から「iPhone4」についてのプレス発表会を開催した。
テキストチャットによるJason Snell氏によるテキスト生中継が冒頭に伝えたのは「The iPhone Antenna Song」というこの問題を皮肉ったYouTubeビデオだった。
その直後に登場したスティーブ・ジョブズ氏は「15分のプレゼンだということを告げた上で、私たちは完璧じゃないよ、電話だってそうさ」と言ってのけた。冒頭からアンテナデザインに問題があったことを緩やかに認めたのだった。
しかしジョブズ氏は「AppleCare(コールセンター)にアンテナ問題で電話をしたユーザーは0.55%だけ。返品率も3GSよりも低いなどあらゆるデータをみても大騒ぎになるようなことではない」と説明。
(他のスマートフォンでもあり得ると延々と説明したページ:http://www.apple.com/antenna/)
昨日提供を開始したのiOS4.01により電波信号の強度を表示するプログラムは修正。電波が弱くなるハードウェア上の問題については、ケースがあれば回避できるとして、2010年9月30日までに購入したすべてのiPhone4に無料のケースをプレゼントすることを表明した。
これによりハードウェア(死のスポット)&ソフトウェア(バー表示の計算式)双方の非を少なからず認めたことになるアップル。iPhone4という高密度かつソフトウェアとの関係の深い複雑なデザインの製品だけに、トータルな使用感の評価に揺れた一事件だといえるだろう。
なお、アンテナデザインの変更をする予定はないという。
■ July 16 Press Conference (動画)
http://www.apple.com/apple-events/july-2010/
■ 関連記事
・ソフトウェアアップデートで電波強度バー1~2本目がかさ上げ、iPhone4受信感度問題 【増田(@maskin)真樹】
・アンテナ追加処置すればiPhone予約客の入手さらに延びる可能性【湯川】
・アップル、電波強度バーを改善するソフトウェアアップデートを公開【増田(@maskin)真樹】
・Apple、金曜日にiPhone4についての特別プレス向けカンファレンスを開催か 【増田(@maskin)真樹】
・「AppleはiPhone4をリコールすべき」=米PR専門家の大合唱【湯川】
・iPhone4は買ってはいけない、消費者情報誌が結論 【増田(@maskin)真樹】
・ iPhone4「アンテナ感度の計算式に間違い」Appleが公式見解 【増田(@maskin)真樹】
・ジョブズ氏「iPhone 4.0は右手で持ちましょう」…受信感度に問題か 【増田(maskin)真樹】)
(増田(maskin)真樹)
1990年より執筆およびネットメディアクリエイターとして活動を開始。
週刊アスキーを初め、日経BP、インプレス、毎日コミュニケーション、ソフトバンク、日経新聞など多数のIT関連雑誌で活躍。
独立系R&D企業のマーケティング部責任者の後、シリコンバレーで証券情報サービスベンチャーの立ち上げに参画。帰国後、ネットエイジでコンテンツディレクターとして複数のスタートアップに関与。ニフティやソニーなどブログ&SNS国内展開に広く関与。
現在、複数のメディア系ベンチャー企業にアドバイザー・開発ディレクターとして関与。大手携帯キャリア公式ニュースポータルサイト編集デスク。書き手として、また実業家として長年IT業界に関わる希有な存在。
6月17日 翔泳社より「Twitter情報収集術」を発売。
詳しいプロフィールはこちら