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株式会社ループス・コミュニケーションズ代表取締役
斉藤 徹
Googleが,Zynga出資に続き,中堅ソーシャルゲーム・デベロッパーであるSlide社を182百万ドルで買収したと米国ブログメディア(TechCrunch, VentureBeat 等多数)が報じた。
Googleが買収したSlide社は中堅サイズで,最新Facebookデベロッパーランキング(AppData)では16位,MAUで延べ約1466万人のユーザーを持つデベロッパーだ。
Googleは先月7月11日にも,秘かにZyngaに100-200百万ドルを投資(ソフトバンクと同ラウンド)したことをTechCrunch(元記事)にスッパ抜かれている。そしてその記事では,複数ソースからの情報として,今年後半に登場する予定のGoogle Gamesを睨んだものであると報じている。
【ロゴ出所: Mashable記事】
Googleが単純にゲームデベロッパーのポジションを狙うことは考えにくい。この一連の動きはプラットフォームとソーシャルゲーム提供をともに行う,モバゲーやグリーのような垂直統合型ビジネスモデルを目論んでいると推測される。
ソー シャルゲームの価値は大きく2つある。短期的にはフリーミアムモデルで大きな収益を稼ぐこと,中期的にはゲーム系ソーシャルグラフを収集する装置としての 役割だ。特にGoogleが目をつけているもの後者だろう。そしてそれはFacebook対抗とされるGoogle Meとも連係するものなのかも知れない。
そしてもうひとつ,噂されているGoogle Musicとともに音楽やアプリの品揃えを強化し,年内にも登場しそうなクラウド型iTunesへの対抗する目的もありそうだ。
【Google関連】
・ GoogleがZyngaへ秘密裏に出資。今年後半と噂されるGoogle Gamesへの布石か (7/11)
・ 2010年11月,Google MusicがAndroid3.0と同時に登場か? (7/3)
・ Facebookキラー「Google Me」がまもなくローンチ? (6/28)
・ テレビとウェブの最適融合 ~ Google TVのインパクトと市場予測 (5/21)
著者プロフィール:斉藤 徹 (さいとう とおる)
株式会社ループス・コミュニケーションズ代表取締役
2005年が創業。国内での企業向けSNS構築分野でトップシェアです。
(ミック経済研究所,アイティーアール社 2008年調査にて)
現在は,企業コミュニティを単体で捉えるのではなく,多様なソーシャルメディアと有機的に結びつけ「クチコミ動線」を設計・構築・運用するコンサルティング・ファームとしての色合いを強めています。
書籍・コラム・ブログは個人活動ですが,ビジョンとノウハウは,ループス社員一同で共有しています。創業テーマである Socialmedia Dynamics を見つめながら,ソーシャルメディアやクラウドソーシングの分野で高い専門性を磨き続けたいと日々励んでいます。(といっても全く堅い人間ではないです。 特に夜は柔らか過ぎと定評です)
Twitterアカウント toru_saito
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