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米Googleは2014年1月13日、Nest Lbas, Inc.を現金32億ドルで買収したと発表した。
Nest Labsは、元米AppleのiPod部門担当上級副社長のTony Fadell氏が2011年に創業した家庭向けのデバイスメーカー。
スマートデバイス連携を前提に、家庭内の生活シーンをシンプルにするというコンセプトで、第一段製品として温度センサーを搭載した学習型冷暖房コントローラー「Nest Thermostat」を249ドルでリリース。
単なるリモコンではなく、熱効率を向上させる機能を持ち、北米では同種の製品では断トツの人気となっている。
最近は、煙&CO2センサーを搭載したホームセキュリティ製品である「Nest Protect」を129ドルで発表。
Wi-Fi搭載・スマートデバイス連動は当然として、単なるモノブームに乗るだけでなく、新しいコンピューティング像を形成する製品ラインナップに注目が集まっていた。
投資家は、KPCBやGoogle Venturesが名を連ねており、2014年冒頭にも1500万ドルの増資のニュースがあったばかりだった。
【関連URL】
・Life with Nest Thermostat | Nest
https://nest.com
・Google to Acquire Nest
http://investor.google.com/releases/2014/0113.html
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およそ20年ほど前。Things of Internet(モノのインターネット)に似たブームがあった。そもそも一定の活気があったホーム市場に、コンピュータ連携の波を起こそうというものだ。Real World Connectionとして、インターネットと通じた計測と制御の可能性にフォーカスする動きは確かにあり、BtoB向けの事業は一定量増加し続けたと思う。
ただ、BtoCや社会的イノベーションのためのプロダクト浸透を狙うには時期尚早だったのは事実で、モノとIT、そして通信の融合を世界で最も知るTony Fadell氏だからこそ実現できた製品ラインナップなのかもしれない。