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マイコミジャーナルは「Apple「iAd」、初期広告パートナーの反応は上々 – 過度の介入に厳しい声も」という記事、Japan Business Pressは「出足鈍いアップルのモバイル広告 開始から1カ月半も出稿企業はまだわずか」という記事を出している。「反応は上々」「出足鈍い」って、Appleの新広告手法iAdって結局うまくいってるの、いってないの、どっちなんだ!
iAdはiPhone 4以降に実装されたiOS 4の新機能で、ユーザー体験を阻害しないアプリ内での表現力豊かな広告を表示する仕組み。
マイコミジャーナルの方はLos Angeles Timesがソース。最初の広告主である日産やナイキ、ユニリーバなどは、iAdのクリック率が通常のネット広告よりも数倍高いことやユーザー滞在時間の長さに満足している、としている。
一方で、Japan Business Pressの記事は、Wall Street Journalの記事を引用し、「7月の1カ月を通して広告を出したのは、日産自動車とユニリーバのみ。その後、シティグループやウォルトディズニー、百貨店チェーンのJ.C.ペニーが新学期シーズンに向けた広告キャンペーンを始めたが、ほかはまだ具体的な動きはないという状況だ」としている。その理由としてJapan Business Pressは、「広告制作に関してアップルが厳格に管理しており、その新手法に広告主や代理店がなじめないでいるから」と解説している。
マイコミジャーナルも、記事の後半では同じWall Street Journalの記事を引用し、Appleが広告の製作方針についてかなり厳しい注文を出しているとしている。
評判ええのか、悪いのか、いったいどっちやねん!
なので、そのほかの米メディアやブログを見て回った。
Apple’s iAds On Their Way To Becoming Another Hit(iAdは、ヒットになりそう)
iAd “Most Progressive Thing Seen to Date” in Digital Advertising(iAdはデジタル広告の中でも今日最も斬新な取り組み)
サクっと見て回った感じで言うと、結構評判はいいみたい。Appleはなんでもきっちりと管理したい企業なんで広告主が戸惑っているという感じはあるんだろうけど、それでもちゃんと結果が出てるので問題はないような感じ。米国の広告って学校が始まる9月前後やクリスマス商戦直前が出稿ピークだけど、そのころにiAdがどの程度利用されているのかが重要。またiAdの仕組みはいずれiPadにも導入されることは間違いないにしても、うわさのAppleTVあらためiTVにも導入され、新しいTV広告の形態の1つになるのかどうかも興味深いところだ。
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