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米Googleは、データやプログラムの大半をインターネット上に保存するまったく新しいタイプのノート型パソコン「Chromebook」を6月15日に欧米で発売すると発表した。wi-fi版は349ドルから。まずは米国を始め、英国、フランス、ドイツ、オランダ、イタリアなどで先行発売し、他の地域でも続いて発売になるという。
データとプログラムがネット上にあるために、パソコンの電源を入れるとわずか8秒で起動するほか、面倒なアップデートや、ウイルス駆除などの作業が不要になるという。パソコンが故障しても、データの損失がないという利点もある。
Wi-fiと3G回線で常時ネット接続が可能だが、最新のウェブ表記言語HTML5のおかげで電波が届かない場所でも作業を続行できるという。
また各種プログラムは、Chrome専用のアプリストア「Chrome Web Store」で購入が可能。
Chromebookは、ウイルスやスパイウエアなどの悪質プログラムの存在を考慮して設計された基本ソフトを搭載しているほか、何層ものセキュリティレイヤーのおかげで非常にセキュリティがしっかりしたパソコンになっているという。セキュリティ意識の高い企業向けユースも想定しており、サポート、保証、交換、定期的なデバイスアップグレード付きのリースプログラムを企業向けに1ユーザー当たり月額28ドルで提供するプログラムを発表した。教育機関向けには同様のプログラムを20ドルで提供するという。
スペックは以下の通り。
メーカー:Acer
11.6″ HD Widescreen CineCrystalTM LED-backlit LCD
2.95 lbs. | 1.34 kg.
6 hours of continuous usage 1
Intel® AtomTM Dual-Core Processor
Built in dual-band Wi-Fi and World-mode 3G (optional)
HD Webcam with noise cancelling microphone
High-Definition Audio Support
2 USB 2.0 ports
4-in-1 memory card slot
HDMI port
Fullsize Chrome keyboard
Oversize fully-clickable trackpad
メーカー:Samsung
12.1″ (1280×800) 300 nit Display
3.26 lbs / 1.48 kg
8.5 hours of continuous usage 1
Intel® AtomTM Dual-Core Processor
Built in dual-band Wi-Fi and World-mode 3G (optional)
HD Webcam with noise cancelling microphone
2 USB 2.0 ports
4-in-1 memory card slot
Mini-VGA port
Fullsize Chrome keyboard
Oversize fully-clickable trackpad
Chrome OSの開発計画が発表になったのが2009年の7月7日。そのOSを搭載したネットブックは遅くとも2010年中に発売になると言われていたのに、遅れに遅れ今年の6月15日になった。
計画発表当時はネットブック全盛期。もはや普通のノート型パソコンは売れないんじゃないかと言われていたころなので、その波に乗ってChromeOS搭載ネットブックも大きな注目を集めた。
ところが「ネットブックってやっぱり力不足だよね」という認識が広まる一方で、AppleがiPadを発売。ネットブック購入を考えていたライトなユーザーはiPadに流れた。
今さらネットブックでもないよね、という機運が広がったので、ChromeOS搭載ネットブックの話題もあまりでなくなっていた。まだやってたんだっけ、というような感じ。
でも先月、シリコンバレーのGoogle本社を訪問したときに、ちょうど社員にChromebookを配布していたので、そろそろ発売になるんだろうなと思っていた。
さて僕はChromebookを購入するかどうか。個人的には、ちょっと重いかなあ。今、外出用にはわずか700グラムで実質数時間電池がもつソニーの名機、Vaio Xを使っているので、それほどChromebookを欲しいとは思わない。
企業ユースとしてはどうなんだろう。セキュリティがしっかりしているというのは魅力だけど、オフィス系アプリがどの程度使えるかというのが重要なポイントなんだろうな。僕なんかはGoogle Docsで十分なんだけど、企業としてはMicrosoft Officeの代わりにはまだ使えないというレベルなのかもしれない。
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