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近年、ようやく日本でもテレカンファレンスが浸透しつつある。ビデオ会議をこなす人も、想像以上に増えてきた印象だ。
テレ会議で使うアプリケーションといえば「Skype」が代表格だが、今後はウェブブラウザだけでビデオチャットをする時代になるかもしれない。
FirefoxとGoogle Chromeの開発チームは2013年2月4日、共同で開発を進めてきた、ウェブブラウザ上のリアルタイムコミュニケーション技術「WebRTC」で、両ブラウザの相互互換性を確立できたと発表した。いずれも最新の開発版およびベータ版に実装されているとのこと。
Firefox陣営であるMozillaのChief of Innovation, Todd Simpson 氏と Google Chromeチーム, Director of Product Management Hugh Finna 氏が双方のウェブブラウザを使用して 世紀のHDビデオチャットを行った。
ネットはどこにあるのか
「WebRTC」はW3Cで仕様策定が進んでいるブラウザ間で音声や映像をリアルタイムでやりとりできるプログラム郡で、ビデオチャット以外のデータのやりとりができる機能も検討されるなど、その応用可能性に注目が集まっている。
Firefoxでは、独自に実装しているブラウザベースでソーシャルメディア連携を果たす「SocialAPI」とWebRTCを連携させたウェブチャットサービスの実験を行っており、今後も開発が加速すると考えられる。
【関連URL】
・Chromium Blog: Hello Firefox, this is Chrome calling!
http://blog.chromium.org/2013/02/hello-firefox-this-is-chrome-calling.html
・Hello Chrome, it’s Firefox calling! ✩ Mozilla Hacks – the Web developer blog
https://hacks.mozilla.org/2013/02/hello-chrome-its-firefox-calling/
IT-技術は人の可能性を拡張する道具。こうした標準技術は、ユーザーが最も触れる機会の多いウェブブラウザを前進させるもの。プラグインや外部アプリ連携なしに、こうした機能が使用できることは、市場開拓においても重要な意味を示すことになる。UI/UXの重要性がさけばれるんだから当然といえば当然なのだけど、最近の日本では、こうした技術と企画の線引きがあいまいで、結果としてマーケティング力が失なわれる領域が顕在化しているように思う。
さてWebRTCは、ブラウザOSやモバイルOSにも使用されるようになるだろう。その先を描けるかどうかが、今後のコンピューティングを理解する上で重要なことの一つのように思える。
変化し続ける高エネルギー生命体。8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。道具としてのIT/ネットを追求し、日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代はソフト/ハード開発&マーケティング→週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーで証券情報サービスベンチャーの起業に参画。帰国後、ネットエイジ等で複数のスタートアップに関与。関心空間、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。 Rick Smolanの24hours in CyberSpaceの数少ない日本人被写体として現MITメディアラボ所長 伊藤穣一氏らと出演。活動タグは創出・スタートアップ・マーケティング・音楽・子ども・グローカル・共感 (現在、書籍「共感資本主義」「リーンスタートアップ」執筆中)。@宇都宮ー地方から全国、世界へを体現中。