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米Wall Street Journalは、ECサイトにおけるタブレットPCユーザーのコンバージョン率(購入件数÷アクセス件数)がPCユーザーのそれを上回ることから、ウェブサイトのタブレット対応を急ぐECサイトが増えていると報じている。
同紙によると、調査会社Forrester Researchの調べでECサイトにおけるPCユーザーのコンバージョン率が3%であるのに対し、タブレットユーザーのコンバージョン率は4%から5%に達することがわかった。ECサイトもその傾向を実感しているようで、ECサイトの多くは、タブレットユーザーはPCユーザーより、一人当たりの購入総額が10%から20%も高いと報告しているという。
普及率ではまだPCのほうが圧倒的に多いが、今後タブレットのさらなる普及が見込まれることから、今年のクリスマス商戦に備えてECサイトはタブレットに最適化したウェブページの製作を急いでいるという。
タブレットPCの普及の立役者であるiPadが発売されてからまだわずか1年半。なのにiPadの出荷台数は既に3500万台を上回ると言われている。米AmazonもAndroid OS搭載のタブレットを破格の価格で発表したし、これからクリスマスにかけて米国ではタブレットがさらに爆発的に売れるんじゃないだろうか。あと2,3年でタブレットの普及台数がPCのそれを超えるという予測をどこかで読んだことがあるけれど、タブレットがここまで安くなると普及のペースってさらに早まるかも。あと1,2年でPCを超えるかもしれないよ。
先日取材したイベントTechCrunch Disruptに登壇したiPad向け電子マガジンリーダーのFlipboardのCEOによると、Flipboardが最もよく利用されるのが夕食後から就寝時まで。それと週末。つまりユーザーはゆったりとした時間の中で雑誌を読むような感覚でタブレットを利用することが多いようだ。タブレットの普及でPCはますますビジネスユースに、タブレットは余暇のメディア消費に、と住み分けが進むんだろうなあ。そうなれば、オンラインショッピングはタブレットで、というのが常識になるかもしれない。
ECサイトはタブレットの画面サイズにあったサイトデザイン、タブレットのタッチスクリーンを最大限活かすようなユーザーエクスペリエンスを考えないと。iPadにハマってるうちの母親の最大の問題はリンクに誤って触れてしまうこと。PC向けのECサイトってリンクだらけだから、うちの母には非常に使いにくいみたい。
あと広告なんかもタブレットの表現力を活かしたものが増えてくるんだろうなあ。Disruptでは、指でくるくる回せるパノラマ写真を使った広告を紹介していた。ああいうのもタブレットならでは。この辺のクリエイティブも変わってくるのだと思う。