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米国のテックメディアがモバイルメッセージングの領域に注目し始めた。米TechCrunchは関係筋の話として、FacebookがモバイルメッセージングアプリWhatsappを買収する方向で交渉していると報じた。これを受けてWall Street Journalのテック系ブログメディアAll Things Dは、その事実はないと報じている。
TechCrunchの記事は、複数の関係者からの情報としているだけで、それ以外の情報はこれまで報道されたものを繰り返しているだけ。一方のAll Things Dは、複数の筋からの情報として、買収交渉はないとしているほか、「TechCrunchの記事はうわさであり、事実として正確ではない」という公式見解を紹介している。
一方Forbesは、Whatsappが次のFacebookになれる可能性を持っているとして身売りは賢明ではないという論調の記事を掲載している。(Why Selling WhatsApp To Facebook Would Be The Biggest Mistake Of Jan Koum’s And Brian Acton’s Lives)
こうした報道を見ると、米国のテックメディアもモバイルメッセージングが次のホットな領域であるという認識を強めてきていることが分かる。
こうした認識が強まると、Whatsappに資金が集まるようになるだろうから、身売りの必要がなくなるかも。かえってFacebookによる買収が遠のくように思われる。
モバイルメッセージングの領域は既に、日本発のLINE、中国TencentのWeChatが2強だったところにDeNAもcommで参入。競争が激化しているわけだが、米国メディアは言語の壁もあってか、アジア勢の動きはほとんど追えていないみたい。LINEやWeChatのことを書いている記事はほとんどない。
既にアジアでは、ゲームやECなどのマネタイズ手段を持つネット大手間の競争になっているのに、単体アプリだけでWhatsappが戦えるかは疑問。どこかの時点で、マネタイズ手法を持っている大手に買収されるしか生き残りの道がないように思うのだが・・・。
でもざっくり見てWeChat2億人、LINE1億人、Whatappは1億人から2億人というのが現状。モバイルメッセージング市場は60億人市場といわれているので、戦いはまだまだ緒戦。こらからしばらくはマネタイズ無視で、熾烈な戦いが繰り広げられるんだろうなと思う。