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スマホチャットアプリ「WhatsApp」買収報道に揺れるFacebookだが、買収はまずないだろう。その理由の一つが新しいAndroid版の「Messenger」だ。
米Facebookが2012年12月4日にアップデートしたAndroid版「Messenger」は、 インドやオーストラリア、インドネシア、ベネズエラ、南アフリカに限定されるが、Facebookアカウントでのログイン不要で使えるものになっている。
必要なのは、当初のLINEやWhatsAppと同じ “電話番号”のみ。いずれもSMS代わりに利用できるコミュニケーションアプリなのだ。
スマホアプリの主戦場、LINEへの影響はいかに?
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WhatsApp、LINE、Facebook Messenger、それぞれ生まれた経緯は異なる。例えば、WhatsAppは、米Yahoo!に20年在籍した創業者が広告無しのメッセンジャーをスマホでやるべく、ブームが来る前の2009年に創業している。日本のLINEは、純粋にスマホコミュニケーションをやりたかった。
Facebook Messengerが電話番号をアカウントとするということは「Facebookユーザーだから使わない」という潜在ユーザーを取り込むことが可能になる。なぜ番号を鍵としたかは、スマホユーザーなら誰でも持っているし、SMS/MMSは問題が多かったからだ。Facebook Messengerは、以前からSMS送受信機能は提供していたが、あくまでFacebookログイン下でしか利用できなかった。
そういう観点で考えると、全く同じモデルのWhatsAppには、相当な脅威となるのではないだろうか(なので、そんな中、WhatsAppを買収するシナリオがあるとは考えにくい)。
一方で、LINEは、電話番号をログインアカウントとしてきたものの、先日そのパイを拡大すべくFacebookアカウントの連携を開始した矢先だった。
一部報道によれば、このバージョンは随時世界の各国と地域でも展開するということだ。先行しているLINEとはいえ、ユーザー数10億人突破のFacebookが同等機能を提供するわけだから、少なからず影響はあるだろう。
このニュースの核心は、Facebookが、自分達のテリトリーを飛び出し、SMS代替機能のみのツールを出したことにある。つまり、スマホコミュニケーションの乱戦の中に、裸で突っ込んだという話だ。
【関連URL】
・Facebookメッセンジャー
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.facebook.orca
・詳説・LINEがFacebook連携開始 【増田 @maskin】#LINE
http://techwave.jp/archives/51769914.html
・世界覇権を握るのは100億メッセージ/日のWhatsApp? スマホメッセンジャー戦国時代へ突入へ 【増田 @maskin】
http://techwave.jp/archives/51764056.html
相当大きな話題だと思う。これだけのユーザー数を抱えているわけだから、その中でうまい具合にスマホアプリをやれるはず。なのに、スマホコミュニケーションアプリ群に勝負を挑んでくるというのは、相当な危機感を持っているのだろうか。注目すべきはLINEとWhatsAppの動き。目が離せないなー。
夢を叶える技術者。8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。道具としてのIT/ネットを追求し、日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代はソフト/ハード開発&マーケティング→週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーで証券情報サービスベンチャーの起業に参画。帰国後、ネットエイジ等で複数のスタートアップに関与。関心空間、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。 Rick Smolanの24hours in CyberSpaceの数少ない日本人被写体として現MITメディアラボ所長 伊藤穣一氏らと出演。活動タグは創出・スタートアップ・マーケティング・音楽・子ども・グローカル・共感 (現在、書籍「共感資本主義」執筆中)。地方から全国、世界へを体現中。
先進国に住むわれわれにはぴんとこないかもしれないけど、SMS(ショートメッセージ)って新興国、途上国のライフライン。SMSにとって代わることで、一気にユーザー数を増やそうということなんだと思う。この辺はWhatsappなんかの目指すところと同じ、というのはマスキンの言う通り。
インドのソフトバンクのジョイントベンチャーも、同じところを目指している。彼らはさらに一歩進んでスマホ、フィーチャーフォンの間のメッセージングも無料にした。電話会社からバルクでSMSを買い取るという力技に出たんだ。通信キャリア間の枠を超え、スマホ、フィーチャーフォンの枠を超えてメッセージングが無料、というところが世界の最先端。インドに限定されているんだけど、それでも12億人の市場だからなあ。スマホに限定しないで、無料、というところがミソ。新興国、後進国はまだまだフィーチャーフォンが主流だから。
次の展開は?当然、ボイスの無料も出てくるんだと思う。通信キャリア間、スマホ、フィーチャーフォン間の枠組みを超えてIP電話を無料にするとこはどこか?大手に限定されると思うんだけど、DeNAとかやらないのかなあ。(湯川鶴章)