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アダプターだけであなたの車をスマホ対応にする、「Automatic」 【増田 @maskin】


[読了時間: 2分]

 米Automatic Labs, Inc.が 2013年内にリリースする予定の「Automatic」は、いわば車の総合医だ。

 エンジンの調子や、急ブレーキや急加速、安定したスピードで走行しているかなどを随時ウォッチし、自動で問題をスマホにプッシュ通知してくれるほか、故障や事故などの緊急時にも手助けしてくれたりもする。

 小さな機器を自動車に接続するだけと手軽で、予約時の価格は69.97ドルとなっている。

自動車の診断ポートを使用




 どうやら自動車に用意されているメンテナンス用の診断ポート (EBD (On Board Diagnostic System) ) から、データを吸いあげており、エンジンやホイール、水温計などの詳細な情報が取得できるようになっている。

 実は、最新のEBD2規格に対応した同種の機器がカー用品店などでも販売されていたりする。「Automatic」の場合、スマホのGPSや通信機器と連携することで付加価値のあるサービスを提供している。

 例えば、アクセルやブレーキの状況、スピードメーターからの状況を総合して “安定した運転かどうか” をレーティングしたり、運行区間ごとのガソリン使用量などを確認したりといった具合だ。

 Automaticが採用したEBD規格に対応している自動車では使用できないし、残念ながら現時点では北米以外に出荷する予定はないようだ。

【関連URL】
・Automatic – Your Smart Driving Assistant
http://www.automatic.com/
・ユーザーが作る無料GPSカーナビ、リアルタイム&ソーシャルが売りの「Waze」が日本で本格始動 【増田 @maskin】
http://techwave.jp/archives/51777737.html

蛇足:僕はこう思ったッス
もうちょっと有効にデータを活用できるんじゃないかな?と思った次第。ただ、こういった機器の発想が生まれるというのが、マーケティング的にいい刺激を生むのだと思う。既存のデバイスはあれど、コーディネート次第 (スマホ+付加価値)で魅力はアップするという好例。
著者プロフィール:TechWave 編集長・イマジニア 増田(maskin)真樹
変化し続ける高エネルギー生命体。8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。道具としてのIT/ネットを追求し、日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代はソフト/ハード開発&マーケティング→週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーで証券情報サービスベンチャーの起業に参画。帰国後、ネットエイジ等で複数のスタートアップに関与。関心空間、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。 Rick Smolanの24hours in CyberSpaceの数少ない日本人被写体として現MITメディアラボ所長 伊藤穣一氏らと出演。活動タグは創出・スタートアップマーケティング・音楽・子ども・グローカル・共感 (現在、書籍「共感資本主義」「リーンスタートアップ」執筆中)。@宇都宮ー地方から全国、世界へを体現中。

メール maskin(at)metamix.com | 書籍情報・ 詳しいプロフィールはこちら



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