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知識やスキルのワンコインマーケット「ココナラ」を運営するウェルセルフは2013年9月4日、ニッセイ・キャピタル・オプト・アドウェイズ、および吉松徹郎(株式会社アイスタイル代表取締役社長兼CEO)氏を割当先とする第三者割当増資を実施した。総額は総額1億5千万円。
(写真by @maskin:1周年記念パーティにて。左からCo-Founder兼代表取締役 南章行氏、Co-Founder 谷口明依 氏、Co-Founder 新明智 氏)
ウェルセルフの3人がチームとして活動を開始した2011年6月頃から。一人また一人とそれでまで勤めていた会社を退職し、リサーチなどの作業に入り、2012年1月に法人化。同年7月にココナラをサービスインする。
彼らが当初から一貫して言っていたのが「一人一人の力を活かしたい」ということ。
ワンコインのスキルマーケットはすでに競合が存在していたが、浮き沈みがはげしい状態にあった。そんな中、彼らのコンセプトは来るべきC2C(消費者間取引)の世界にフィットする、そんな風に感じられた。
「みんなが、自分の得意で誰かの役に立ち、自らも学び、いきいきと「自分のストーリー」を生きていく。そんな世の中の実現を目指したいんです」(共同創業者 谷口明依 氏)
一人一人の夢をかなえるエンジン
ココナラはその世界観を徹底的にケアし続けていく。
その結果からか、労働の対価というよりは「自分が誰かの役に立てる」という充実感がある、そんな風に「ココナラ」のメッセージは、多くの利用者の共感を呼んでいった。
およそ1年超経過した2013年8月末時点の登録ユーザー数は6万3000人、出品サービス数は1万400件、累積成立取引数は4万3000件。
当初の目標値には届かないが、これだけの規模を4人体制で回してきたのだから無理もない。
そういう意味から今回の資金調達はとても大きい。一気に10人体制に拡大し、やるべきことを前に進めることができるからだ。
資金調達後の事業展開
今後、着手するのは大きく3つ。「人数」「単価」「頻度」。
「人数」:利用者を増すために、モバイルアプリをリリース。マルチデバイス化を進める。
「単価」:利用単価を向上させるために追加フィーを設定できるオプション機能やプレミアムサイト展開。
「頻度」:利用頻度をあげるための匿名電話機能などを開発
それに加え、出品サービスのチェック体制やカスタマーサポート等の強化がある。
まずは、ココナラの世界を完成させるための機能やUIを開発する。これをよりスピーディに展開するというのが今回の増資の最大のポイントだ。
C2Cの盛り上がりは不可逆
代表取締役 南章行氏は言う。
「いま足元では景気は多少上向きですが、長期で見たら少子高齢化で構造的な不況ですし、成長企業と呼べる企業も少ない中で、仕事をしているだけだと手触り感や成長感というか、自分が機能している感覚が得られにくいんだと思うんですよね。
そんな中で、個人で稼げるようになりたいとか、何か価値を提供できている感覚が欲しいみたいな欲求って、膨らむ一方だと思うんです」。
周りを見わたせば、メルカリやStores.jpなどC2Cの領域はグングン熱気を帯びてきている状態。南氏は「全体的な成長は間違いない」と断言する。
ココナラは今後、「1.5〜2年くらいで今の10倍の規模」(南氏)を目指すという。10倍となると登録ユーザーは70万人。スキルでつながる人が70万人いる世界。それは、今まで誰も足を踏み入れたことのない世界なのかもしれない。
【関連URL】
・資金調達に関するニュースリリースです |ココナラ[coconala]
http://coconala.com/news/46
・誰かのために自分を活かす、ここならできるサービス「ココナラ」 【増田 @maskin】
http://techwave.jp/archives/51757200.html
・エリート路線からITスタートアップへ、「ココナラ」ファウンダー谷口明依さんに聞く“今しか私にしかできないこと” 【増田 @maskin】 | TechWave
http://techwave.jp/archives/51757209.html
8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代はソフト/ハード開発&マーケティング→週刊アスキーなどほとんど全てのIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーで証券情報サービスベンチャーの起業に参画。帰国後、ブログCMSやSNSの啓蒙。ネットエイジ等のベンチャーや大企業内のスタートアップなど多数のプロジェクトに関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。 Rick Smolanの24hours in CyberSpaceの数少ない日本人被写体として現MITメディアラボ所長 伊藤穣一氏らと出演している。現在、TechWaveをリボーン中。中長期プランニングやアドバイザリー活動で定評がある。(@宇都宮ー地方から全国、世界へを体現中)
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