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「 HideOut 」ディズニーが開発するAR絵本【@maskin】


[読了時間: 2分]

 タブレット端末によるインタラクティブ絵本のように、紙の本の中で、キャラクターと戯れたりできる…そんな夢のような装置が登場した。

 米ペンシルベニア州ピッツバーグの Disney Researchが開発した「HideOut」は、モバイルプロジェクターにモーションキャプチャーの技術を融合したデバイス。専用の本などに映像を投影することで、その紙に埋め込められた3Dキャラクターなどが動き出すというもの。




 
  例えば絵本を読みながら、「HideOut」プロジェクターで絵本に投影すると、そのページにあった映像が動き出す。

 プロジェクターの角度や位置にあわせて、適切な映像を投影する仕組みになっているので、不自然さがなく、あたかも現実にあるような感覚にさせられる。

 実は、投影する紙の中には、赤外線に反応するマークが印刷されており、HideOutはそれを読み取り、位置や角度を算出した上で映像を投影している。

 マーカーが付与されたものと映像のインタラクティブな表現なども可能。応用次第で色々なシチュエーションが想定できる。

 これを開発したのは、ディズニーリサーチとカーネギーメロン大学の共同チームで、マイクロソフトリサーチ(中国)に在籍するTakaaki Shiratori 氏もカーネギーメロン大学のポストドクター(博士研究員)として参加している。




【関連URL】
・Disney Research » HideOut
http://www.disneyresearch.com/project/hideout/


蛇足:僕はこう思ったッス
QRコードやARコードの可能性は認めつつ、しかしいちいち読取アプリを起動しなければならないという手間が気になっていた。もちろん、それが一番便利で必要なら使用するのであればいいのだが、エンターテインメントについてはよほど刺激がないと食指が沸かない。そういう意味で、「AR本」という前提のプロダクトがあってもいいかもしれない。研究分野からの成果だが、より大きななマーケットでの適用可能性もある。テクノロジー活用の好例のように思う。
著者プロフィール:TechWave 編集長・イマジニア 増田(maskin)真樹
変化し続ける高エネルギー生命体。8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。道具としてのIT/ネットを追求し、日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代はソフト/ハード開発&マーケティング→週刊アスキーなどほとんど全てのIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーで証券情報サービスベンチャーの起業に参画。帰国後、ブログCMSやSNSの啓蒙。ネットエイジ等のベンチャーや大企業内のスタートアップなど多数のプロジェクトに関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。 Rick Smolanの24hours in CyberSpaceの数少ない日本人被写体として現MITメディアラボ所長 伊藤穣一氏らと出演。活動タグは創出・スタートアップマーケティング・音楽・子ども・グローカル・共感 (現在、書籍「共感資本主義」「リーンスタートアップ」執筆中)。@宇都宮ー地方から全国、世界へを体現中。
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