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現実の空間を認識し、現実のものと同じようにグラフィックを投影かつ3Dで音響空間を構築することができるマイクロソフトの「HoloLens」は「Mixed Reality(複合現実)」の最先端デバイスとして注目を浴びています。
「HoloLens」が米国とカナダの開発者および法人向けに出荷されたのは2016年3月31日。同年10月に、イギリス・フランス・ドイツ・アイルランド・オーストラリア・ニュージーランド6か国でも出荷が開始されました。
12月2日より日本でもプレオーダーがスタート、翌2017年1月18日に出荷が開始されました。価格は開発者向けの「Microsoft HoloLens Development Edition」が税込み33万3800円、法人向け「Microsoft HoloLens Commercial Suite」が税込み55万5800円とVRデバイスなどと比較すると高額ではあったが、他の地域と明らかに違う動きが日本では起こっていました
飛び抜けて多い日本の受注数
日本のプレオーダー期間は2016年12月2日から2017年1月18日。年末年始を挟んでの予約販売でありながら、2016年10月に提供開始となった6か国の合計受注数の約3倍の受注が日本だけであったとのことです。この数字は、他国と比較しても飛び抜けて多い状態とのことです。
「HoloLens」は多様な産業での活用が期待されていますが、 日本では発注した9割が開発者。実際に、日本で初めて2017年1月25日に開催された「HoloLens」の開発者向けセミナー「開発者向け HoloLens 概要セミナー - HoloLens Dev 101 -」では、200人前後の参加者の多くがデバイスを持参するほどでした(「HoloLens」がワイヤレスで動作するスタンドアロンデバイスだからというのもあるかもしれません)。
VRやARの市場の伸びは多くの調査機関で今後3年間で20倍とも30倍とも言われていますが、日本がその最先鋒になる可能性もありそうです。
【関連URL】
・Microsoft HoloLens
https://www.microsoft.com/microsoft-hololens/ja-jp
スタンドアロンデバイスへの期待
あまり認知されていないようだが「HoloLens」はケーブルレスで単独で動作するデバイスだ。VR系では沢山のケーブル類でPCなどに接続されているイメージがあるがそうではない。また、スマホVRのような簡易的でもない。開発者の方々が興奮するのは、かつてのマイクロソフト「キネクト」のように現実の空間を(キネクト以上に)的確に認識し、そこにグラフィックを貼り付けたり、実際にはない3Dオブジェクトを登場させることができる点にあるだろう。VRが没入のためのデバイスだとしたら、「HoloLens」は本当の意味で現実を拡張してくれるデバイスになる可能性がある。かつてのGoogle Glassが検索エンジンの入り口だとしたら、「HoloLens」はコンピューティングと現実の架け橋ということもできる。