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他人になりすます偽SNSアカウントや、ありもしないことを記事に書くなどや偽ニュースサイト等の存在が世間を揺るがしています。一見、本物のニュースサイトのように見せて、そこに掲載されたSNSアカウントに連絡したら偽物だったということもしばしば発生しています。手口はどんどん巧妙になっており、本物か偽物かを見分けるのは至難の技になっているといっても過言ではないでしょう。
そこで、「Keybase.io」というサービスに注目が集まっています。このサービスは公開鍵基盤(参考)と呼ばれるインターネット上で安全に情報のやりとりを行うためのインフラを提供するもので、暗号化技術を使いSNSアカウントやウェブサイトがその利用者本人のよって運営されているかを証明する機能を提供しています。
例えば、筆者が「Keybase.io」上に設置しているプロフィールページはこのような感じです。ここでは公開されていませんが個人で利用しているメールアドレスを含め、公開されているSNSアカウントやこのTechWave.jpのサイトを暗号化技術などを駆使した認証方式で確認した上で掲載しています。
日常的に活動しているSNSアカウントやウェブサイトを複数認証してあれば、まずなりすましされているとは考えにくい状態になるといえます。SNSの認証は定期的に実施されていますし、そもそも公開鍵基盤はオープンなインターネットにおいて有効なものと考えらえているため、比較的に安全性は高いといえると思います。
また「Keybase.io」は、暗号技術を使ったメッセージ送受信機能を搭載しており、安全にメッセージを送付することが可能です。SNS等のアカウントの利用者本人と分かった上で安全にメッセージを送信することができます。またサイトのURLはしっているけど、連絡先がわからないという場合にも「Keybase.io」にプロフィールが掲載されていればメッセージを送信することが可能です。
チャットアプリが登場
この公開鍵基盤は古くから使われていましたが、使い方が難しかったり技術者しか使えないような方法しか提供されていませんでした。しかし、「Keybase.io」であれば、支持に従うだけで簡単に公開鍵基盤を使うことができるようになっています。
さらに、本日2017年2月8日、KeybaseからPC用のチャットアプリが発表されました。
これにより暗号化されたチャットがより簡単に利用できるだけでなく、暗号化された状態でファイルを共有することができるようになります。
利用料は無料で、現在のところWindowsやMac OS X、LinuxといったPC向けのアプリケーションが提供されていますが、追ってスマートフォン用アプリも提供するとのことです。
【関連URL】
・Introducing Keybase Chat
https://keybase.io/blog/keybase-chat
・PKI(公開鍵暗号基盤)とは?
https://jp.globalsign.com/knowledge/pki.html
暗号化通信の普及に寄与するか?
欧米と比較すると日本は極端にセキュリティに対する認識が低く、実際セキュアな通信が可能なチャットアプリの利用率も低い状態。脅威にさらされにくい島国だから(今の時代そんなことはないと思うけど)そういう意識になっているのか、とにかくセキュリティについての関心は低い。スノーデンさんが心配するのもごもっとも。ただ、昨今のなりすましや、偽アカウント、偽ニュースサイトの問題は、一般の人にも大きな影響を及ぼしているのは事実で、「Keybase」のようなサービスがそれを回避する方法の一つとして利用されるようになり、かつチャットアプリの登場をフックに暗号化通信が浸透ればいいと思うッス。