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米アップルは2013年5月31日、背面カメラや手持ち用ストラップ取り付けループを省いた「iPod touch」を発売した。ストレージの容量は16GB。価格は2万2800円。
単に音楽を聴くためのデバイスという割り切り方なら、1万4800円のiPod nanoがあるし、iPod Shuffleなら4800円で手に入る。iPod Classicなんて160GBもの容量があり価格は2万4800円だ。
おそらくiPod touchは、アプリは使いたい、音楽も好き、けど、携帯通信回線は不要。ティーンエイジャーをターゲットにしたのであろう。マーケットは小さいだろうけど、ニーズはあるだろう。そんな風に筆者は感じた。
ところが、同日有名ブログTHE LOOPによると、iPod touchシリーズは1億台を突破しているという。
iPodシリーズ全体の累計出荷台数はおよそ3億5600万台(2012年10月26日のプレスリリース時点)。実に3割近い比率だ。
エンタメ専用マシンとしてのiPod touch
これはどういうことか?
「アプリができる安価なiPhone」「高機能な音楽デバイス」というニーズ以上のものがあるとしか考えられない。
それを裏付けするものと考えられそうなのが、先日の記事「iOSゲーム、携帯ゲーム機超え」 AppAnnie 2013Q1レポート【増田 @maskin】だ。iOSはゲームマシンとして、既存の携帯ゲームを凌駕する位置付けに到達しているのだ。
つまり、iPod touchは、ゲームなどを中心としたモバイルエンターテインメントマシンと考えられるのだ。それなら背面カメラを削除し、フロントカメラを残した理由も理解できる。しかも、既に圧倒的シェアをもつ。
これは台数だけで比較しても明らかで、ニンテンドーDS(発売は2004年11月)は2011年3月11日に累計出荷台数3254万台を突破。PSPは2004年12月に出荷され、2013年1月時点約6900万台となっている。
iPod touchの発売は2007年9月5日。ソニーのウォークマンは約13年間で、1億台を突破しているが。iPod touchは5年半で達成していることになる。
もちろん、iPodシリーズ全体で考えると、1億達成はとっくに達成済み。2001年11月の発売から約5年半で1億を台達成している。
iPhoneに限っては2007年6月29日に発売され、2011年第一四半期に1億台を達成。たった3年数ヶ月だ。
なぜ、わざわざiPod touchを別枠で取り上げるかというと、想像以上の売れ行きであるということ、そしてエンタメマシンとして優秀なのは実証済であり、ゲームの売れ行き状況からみると純然たるダークホースだと考えられるからだ。
【関連URL】
・Apple sells 100 million iPod touch units
http://www.loopinsight.com/2013/05/30/apple-sells-100-million-ipod-touch-units/
・「iOSゲーム、携帯ゲーム機超え」 AppAnnie 2013Q1レポート【増田 @maskin】
http://techwave.jp/archives/appannie_2013may_gaming_report.html
・アップル – iPod touch
http://www.apple.com/jp/ipod-touch/
iPod touchは、今後もさらに成長するし、携帯ゲーム機の世界を大きく塗り替える存在になると思う。(かけてもいい)
変化し続ける高エネルギー生命体。8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。道具としてのIT/ネットを追求し、日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代はソフト/ハード開発&マーケティング→週刊アスキーなどほとんど全てのIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーで証券情報サービスベンチャーの起業に参画。帰国後、ブログCMSやSNSの啓蒙。ネットエイジ等のベンチャーや大企業内のスタートアップなど多数のプロジェクトに関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。 Rick Smolanの24hours in CyberSpaceの数少ない日本人被写体として現MITメディアラボ所長 伊藤穣一氏らと出演。活動タグは創出・スタートアップ・マーケティング・音楽・子ども・グローカル・共感 (現在、書籍「共感資本主義」「リーンスタートアップ」執筆中)。@宇都宮ー地方から全国、世界へを体現中。
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