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キリンビバレッジバリューベンダー(KBV)とLINEは2017年1月19日、KBVが展開する自動販売機にコミュニケーションアプリ「LINE」と連携する仕組み「Tappiness(タピネス)」を導入すると発表しました。
「Tappiness(タピネス)」対応の自販機にはビーコンが設置され、「LINE」のアプリがインストールされた特定の端末をかざすことで購入時のポイントが付与されるなどさまざまな機能が提供されるとのことです。
サービス開始は2017年春頃を予定しており、まずは東京と大阪エリアが対象となります。2017年夏以降、全国主要都市部でも順次開始する予定です。
KBVは2015年7月1日に自動販売機のPRやマーケティング、および販売に関する業務を専門で行うキリンの100%子会社として設立されました。2015年10月2日には、自販機で購入すると特製のフレームでセルフィー写真が撮影できる機能を搭載した自動販売機「VENDORPHOTO(ベンダーフォト)」をLINEのビジネスコネクト機能(LINE公式アカウントの各機能をAPI(アプリケーションプログラミングインターフェース)を介してカスタマイズできるサービス)を使い提供しています。
今回発表された「Tappiness(タピネス)」は、LINEとのコラボとしては二回目。対応する自販機の数は現時点では明らかになっていませんが、KBVの自販機の展開数は25万台で、うち10万台を2016年末までに無線通信に対応すると表明しており、10万台を超えることはない規模とみられています。
LINEの国内における月間アクティブユーザーは6400万人(2016年9月時点)。この数年、自販機のシェア争いが激化しており、各社は独自のポイントカードやアプリを投入するなどしていますが、「Tappiness(タピネス)」であればLINEユーザーであれば特別な手続きをすることなくすぐ利用することができる点に注目したようです。LINEとのコラボによる付加価値提供が成長の切り札となるか注目されます。
【関連URL】
「LINE」を活用した新たな自動販売機サービス「Tappiness(タピネス)」を17年春より展開!
~「LINE」をかざすとポイントがたまる!~
http://www.kirin.co.jp/company/news/2017/0119_06.html
2兆円マーケット 清涼飲料水の国内における自販機の売上は約2兆円(出店:JAMA 日本自動販売協会)。自販機全体だと5兆円のマーケットで、売上ではアメリカを1兆円ほどしのぐという。かつ電源があり、ビーコンなどのデバイスも追加で実装しやすいというのが自動販売機の魅力。ただ、実際はというと、トップ5以内のシェアを持つKBVですら、昨年にやっと40%が無線通信に対応したというレベル。要するにまだまだ伸びしろがあると考えていいだろう。もし、自販機によるマーケティングの覇者が、LINEによるO2Oマーケティングにより誕生するのだとしたら、自販機領域でのサービス多様化はもちろん、縦軸横軸での展開の強みを得ることになるだろう。 (追記)KBVはマーケティングの会社。LINE Pay決済などを急ぐというよりは、多様な企画を投入してくるはず。例えば、LINE LIVEのタレントがドリンクとコラボして、対応ドリンクを購入したらVIPルームに招待とか。特別スタンププレゼントとかが考えられそう。