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「世界視点で日本を考える」 MONOCO が KDDI と資本業務提携、表参道にショールーム開設 【@maskin】


[読了時間: 2分]

 デザイナー雑貨を販売するECサイトを展開する「MONOCO(旧フラッタースケープ)」は2013年7月18日、「KDDI Open Innovation Fund」を通じて第三者割当を行ったと発表した。 




 
 MONOCOの創業は2010年5月。当時大学生だった代表取締役 柿山丈博 氏が、ネットプライスインターン中にスタートしたグローバルマーケットを対象とした個人間マーケットプレース「FlutterScape(フラッタースケープ)」をきっかけに、インドネシア出身のAri Awan氏と共同設した会社だ。(社名は2013年6月7日にフラッタースケープから「MONOCO」に変更している)

 「世界視点で日本を考える」と言う柿山氏は、フラッタースケープで日本の雑貨を世界に出品できる体制を確立。決済から送品まで含めたシステムとデザイン感覚を強みに、「日本でも購入できるようにして欲しい」というリクエストに応じる形で2012年4月9日に「MONOCO」をスタートした。


(写真(maskin):代表取締役 柿山丈博 氏、2012年4月9日、サービスイン直後の取材時)

 目玉はデザインキュレーターによるセレクト雑貨を70%OFFの価格で購入できる点。会員制とした他、銀座で期間限定アンテナショップを展開するなど、サービスのブランド価値を高めることに成功している。

 今回、増資に応じた「KDDI Open Innovation Fund」はKDDIが設立したコーポレート・ベンチャー・ファンドで、運用金額は50億円。VCであるグローバル・ブレイン株式会社が運用しており、これまでに公開されている投資案件は、MONOCOを含めて8つ。

 資本業務提携の締結により、これまで国内外約900 (個人または企業)デザイナーと提携していたのを、約3000にまで拡大するほか、プロモーションを強化するほか「au Brand Garden」に特設ページを開設する。

 また、表参道 (東京都渋谷区渋谷2-1-12 8F)にMONOCOショールームをオープンする計画も明らかにした。オープンは2013年8月1日。

MONOCOの特徴
公式ホームページ http://monoco.jp/ 
「New design, everyday.」

【サイトの特徴】
 - 会員数8万人(リピート率約40%)
 - 国外約900名(社)、国内約100名(社)のデザイナーと提携(約9割が日本未上陸のデザイナーズブランド)
 - 5-7日間の期間限定販売(人気商品は継続的に掲載、販売)
 - 販売期間中は、会員様限定価格(最大70%OFF)で販売
 - 最重要顧客層(年収500 – 1000万円、25 – 45歳男女)にリーチ
 - 毎日新しい商品をニュースレター配信(WEB, iPhoneアプリ、iPadアプリ)




【関連URL】
・Monoco
http://monoco.jp/
・会員制デザイン雑貨EコマースサイトMONOCO、KDDIとの資本業務提携を発表 | MONOCO
https://prw.kyodonews.jp/prs/release/201307173353/
・〈お知らせ〉 デザイン製品の会員制eコマース「MONOCO」との資本業務提携を開始 | KDDI
http://www.kddi.com/corporate/news_release/2013/0718/
・フラッタースケープ、デザイン雑貨最大70%OFFの招待制ショップ「MONOCO」をオープン 【増田(@maskin)真樹】
http://techwave.jp/archives/51735647.html
・KDDI Open Innovation Fund
http://www.globalbrains.co.jp/koif/index.html


蛇足:僕はこう思ったッス
「KDDI Open Innovation Fund」の投資先にはEC系サービスの「Origami」もある。MONOCOはECではあるが、いわゆるマーチャンダイジング(消費者が欲しい商品を、適量販売)のサイト。需要を見越することで、70%OFFという価格で提供できるというもの。つまり今回の資本業務提携は「デザイナーにフォーカスしMONOCOそのものの価値を高める」案件ととらえるのが適当のように思う。この次の展開(投資でいえばシリーズB以降)こそが、スケールのフェーズでMONOCO柿山さんの本領発揮期になると思いまっす。
著者プロフィール:TechWave 編集長・イマジニア 増田(maskin)真樹
変化し続ける高エネルギー生命体。8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。道具としてのIT/ネットを追求し、日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代はソフト/ハード開発&マーケティング→週刊アスキーなどほとんど全てのIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーで証券情報サービスベンチャーの起業に参画。帰国後、ブログCMSやSNSの啓蒙。ネットエイジ等のベンチャーや大企業内のスタートアップなど多数のプロジェクトに関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。 Rick Smolanの24hours in CyberSpaceの数少ない日本人被写体として現MITメディアラボ所長 伊藤穣一氏らと出演。活動タグは創出・スタートアップマーケティング・音楽・子ども・グローカル・共感 (現在、書籍「共感資本主義」「リーンスタートアップ」執筆中)。@宇都宮ー地方から全国、世界へを体現中。
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