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北朝鮮がハッキング行為によって約6億7000万ドル相当の外貨および仮想通貨を盗み出したというレポートが間もなく公開される予定です。
報道によれば、国連安全保障理事会の北朝鮮制裁委員会に属する専門家集団が「北朝鮮はハッキング行為とブロックチェーン技術を使うことで経済制裁を免れる形で約6億7000万ドルの外貨と仮想通貨を集めた」といった報告書の内容を発表したというものです。
完全な報告書は来週発行される予定で、北朝鮮が2015年から2018年までの海外金融機関へのインターネット経由のハッキング行為をした内容が含まれるとのことです。北朝鮮は、ハッキングによって資金を獲得し、2016年以来違法な資金プールを作っているとのことです。
現時点で当レポートに気合いされると見られるハッキングや違法行為を列挙します。
・韓国EC「Interpark」のユーザー1000万人超の個人情報盗難。データの返還と引き換えに、合計270万ドルの身代金を要求。
・2017年1月から2018年9月の間に少なくとも5回、アジアでの暗号通貨交換に対する攻撃に成功
・香港を拠点とする新興企業Marine Chainで、ブロックチェーン技術を使って世界中の船舶を売買
・YouTubeやInstagramなどのプラットフォームを使用して国の軍事機器を販売
・WeChatの位置情報や身元確認を悪用し密輸に使用、2019年1月から8月の間の確認された密輸は148件
毎日新聞の報道によると「2018年1月に起きた日本の仮想通貨交換業者「コインチェック」の巨額流出事件も含んでいる」とのことです。
【関連URL】
・[公式] North Korea stole cryptocurrency via hacking: UN panel
超蛇足:僕はこう思ったッス
仮想通貨(暗号資産)の最大の利点はブロックチェーンを使った非中央集権型の取引であり、いわゆるビッグボスの介入が許されない点にある。北朝鮮は、技術的ウィークポイントを悪用し、この不介入領域で不正を行った。仮想通貨においては大義名分に隠れて、こそこそと不正な投機で巨額資金を得る層がかなりの規模に上っていたが、結局はこのような国家レベルの不正も平然と行われていたということになる。ブロックチェーンや仮想通貨の可能性は当然大きいものだが、多面的な視点で議論が行われながら進化しなければ結局は影のビックボスのコントロール下に置かれることになる。