CAV「RISING EXPO 2013」登壇15チーム全レビュー(後編)【増田 @maskin】 #RISINGEXPO

[読了時間: 2分]

　サイバーエージェントベンチャーズ(CAV)は2013年9月6日に開催しているイベント「RISING EXPO 2013」の登壇チームレビューの後編です。(前編はこちら )

　事前審査を勝ち抜いたチームが、会場となる東京・青山のCAVオフィスでプレゼンテーションを実施。投資家や支援者などで構成される参加者の投票によって最優秀賞などが選択されるイベントです。

　なお、レビューは、当日のプレゼンテーション内容は全く踏まえていません。

　後編は、TechWaveで紹介したことが少ない、あまり存知あげない企業です。ウェブサイトなどを調べながらコメントさせていただきます。

株式会社AsMama

http://asmama.jp/

子育てを頼り合えない子育て環境を改善するウェブサービス「子育てシェア」を展開。

TechWaveの中の人というよりも主夫として知られているような気がしてならない、筆者のためにあるようなサービス。

日本の子育て環境のひどさはかなりのもの。環境整備やサービスは求めらるが、なかな普及していない状況。

親子交流イベントに年間で5万人超動員しているとのこと。ただ、サービス登録はまだ3000人程度とこれからなので、マーケティング面でどう突き抜けるかに注目したい。

株式会社スモールブリッジ

http://small-bridge.com/

オンライン語学レッスンのマーケットプレイス「カフェトーク」を運営。登録生徒数1万6000人、公開レッスン数1700件以上。

「ngiベンチャーコミュニティ・ファンド2号投資事業有限責任組合」を割当先とした総額約4000万円の第三者割当増資を実施。

サービスを体験していないので解らない部分も多数あるのだが、多様なレッスンを1000~3000円程度で受けられる手軽さはありだと感じる。

ライフスタイルアクセント株式会社

ファクトリーブランドの専門サイト「Factelier(ファクトリエ)。
http://www.lifestyleaccent.co.jp/

アパレル工場と直接提携することで、商品を低価格で販売することを実現。地方の強みを活用した骨太事業モデル。

依然、福井のアパレル通販がSNS/ECを展開していたが、地場産業に根づいた本業の強みとネットのハイブリッドは想像しえない可能性を秘めていると思う。

・Liklly(ライクリー) 登場、ファッション特化のSNS型ECサービス 【@maskin】
http://techwave.jp/archives/likelly_lauch.html

株式会社Euno

390万Likeを獲得しているFacebookページ「Kawaii Museum JPN」と連携し、かわいいキャラクターコンテンツの流通プラットフォームの構築を目指している。

サイトからはサービスの概要がわからず。

いいね数と売上は比例しないことが多々あるため、これをどう活用するのかに興味あり。

https://www.facebook.com/pages/Euno/212753332081554

株式会社Loco Partners

http://loco-partners.com/

価格軸ではなく、「価値」軸で運営する満足度保証型の宿泊予約サイトrelux（リラックス）を展開。

不満だった場合は100％返金保証。全数値が毎月1.5倍ほど成長中とのこと。

事前のレビューなどを気にせず、「まずは宿泊してみよう」と思わせてれるサービスとしての地位が確立するのであればすごいことだ。

BASE株式会社

https://thebase.in/

個人向けネットショップ開設サービス。

現在の利用ショップ数はサービス開始7ヶ月で4万店舗。

六本木のEastVenturesの施設で多くのスタートアップに刺激を受けながら開発されているとのこと。

期待されるC2C市場の中でも注目されているのは間違いなく、今後競争が加熱する中で、どう切り抜ける策があるか注目。

・「メルカリ ( mercari ) 」の野望 ー 元ウノウ(Zynga Japan)代表、米Rock You 創業者らが仕掛けるコウゾウ社第一号アプリ 【@maskin】
http://techwave.jp/archives/mercari_android_from_kouzoh.html
・ミクシィがフリマサービス「mixiマイ取引」開始 【@maskin】
http://techwave.jp/archives/mixi_mytransaction_forlaunching.html
・STORES.jp、商品を大手サイトへ掲載する機能を開始 スタートトゥデイ提携後も勢い止まらず【@maskin】
http://techwave.jp/archives/stores-jp-lead-wire-expantion.html

イベントレジスト株式会社

http://eventregist.com/

2011年11月にスタートしたオンラインイベントプラットフォーム。

日本語、英語、インドネシア語、タイ語、中国語の5か国語対応。

インドネシアに販売パートナーも。

競合が多いイベントサービスでどう差別化するかに注目。

Spicy Cinnamon Pte. Ltd.

Spicy CInnamon Pte. Ltd.CEO 平野　未来事業の概略：プライベート写真共有アプリ、Secondsは共有の手間を極限まで軽減し、撮影した瞬間にアップロード・共有まで全自動で”一瞬で”行うことで、「後で共有するね！」という嘘を根絶する。現在パブリックアルファ版を3カ国で限定公開しており、特にタイのユーザに人気。48%のデイリーアクティブ率を誇る。URL：

http://cinnamon.is/

モイ株式会社

http://about.moi.st/ja/

スマホ生放送コミュ「ツイキャス」。

若年層を中心に口コミで広まり、現在320万人以上のユーザーが利用。

している。日本はもちろん、海外のユーザーも2割を占め、ブラジルを中心に世界中でユーザーが拡大中。ブラジルの現地語であるポルトガル語に対応しているせいか、ブラジルのユーザーが約10%を締めている。

East Venturesおよび個人投資家2名により第三者割増を実施、金額は6480万。

現在、400万ユーザーに向け邁進中。

カジュアル生放送がフィットする地域をうまく発掘できるかどうかが鍵のように思う。

・スマホ生放送コミュ「ツイキャス」がインフラ強化へ、運営のモイが資金調達で事業展開加速【増田 @maskin】
http://techwave.jp/archives/twicas_moi_capital_increase_for_infra.html

YOYO HOLDINGS PTE. LTD.

http://yoyo-holdings.com/

フィリピンの中間所得者層以下を対象としたリワードプラットフォーム「Candy」を展開。

消費者に小さなタスクを発信。完了した人には、プリペイド携帯の利用料金を得ることができるというもの。

β版登録者数は3週間で3万人を超え、その全てが口コミ経由。現在の累計会員数は4.7万人。

リワードモデルは利用者規模が一つのキーとなるが、3週間で3万というのはうまくいっている方に思う。

なぜフィリピンか、他面展開はどうか、気になるところ。

【関連URL】
・日本最大級の、資金調達・事業提携の場 RISING EXPO
http://www.rising-expo.com/

蛇足：僕はこう思ったッス
というわけで、最後はちょっと息切れしてしまいましたが、全てのサービスを簡単にレビューさせていただきました。どれもすばらしいですね。資金調達のみならず、最良のパートナーを獲得して突き抜けて欲しいと思います。まだ、取材したことのないチームのみなさんに、是非個別で話をお伺いしてみたいっす。
さて、あとは会場の審査結果の知らせを待つことにしましょう。